【東京】講談社の漫画誌「モーニング」に掲載された「社外取締役 島耕作」で、沖縄県名護市辺野古の新基地建設への抗議者が「日当」をもらっているなどと描かれた問題を巡り、同誌編集部は31日発売号に「より深い協議を作者と重ね、再発防止に努める」とのコメントを掲載した。
編集部は「今回の問題を踏まえ、今後の漫画作品内の表現において、編集部内に限らず他部署とも一層知見を共有する体制を作る」と強調し、再発防止に言及している。
21日に公式ホームページ(HP)で発表した作者・弘兼憲史さんと連名のおわび文も、同日発売号に載せている。
編集部の新たなコメントは、すでに発表しているHPのおわび文にも追記された。
21日発表のおわび文では「新基地建設反対派のアルバイトがある」という当事者に確認していない伝聞を「そのまま掲載した」と説明。
「フィクションとはいえ軽率な判断だったと言わざるを得ない。読者の皆さまにおわびする」と謝罪していた。
問題の記述があったのは17日発売号の「島耕作」。主人公が辺野古の埋め立て工事現場を見渡した際、地元の女性が「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいますよ」「私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」と話す場面が描写された。編集部は単行本掲載時に内容を修正するという。(東京報道部・新垣卓也)漫画・島耕作の「辺野古日当」表現 講談社「再発防止に努める」…の画像はこちら >>