アンサンブル金賞報告 千葉市立土気中吹奏楽部、22年ぶり 打楽器八重奏「全員の思い一つになった」

全日本アンサンブルコンテスト中学校の部で、22年ぶりに金賞を獲得した千葉市立土気中吹奏楽部打楽器八重奏の生徒8人が同市役所を訪れ、神谷俊一市長に受賞を報告した。生徒らはコンテスト当日の演奏ぶりを撮影した動画を市長に披露。市長は「素晴らしい。日本一の演奏に元気をもらった」とたたえた。
同八重奏はマリンバやティンパニ、ビブラフォンなどで構成。県や東関東などの地区大会を経て、浜松市で3月19日に開かれた同コンテストに出場、息を合わせて「打楽器アンサンブルのための協奏曲」を演奏した。同中は2020年の同コンテストに出場予定だったが、新型コロナ禍で中止に。先輩たちの無念の思いに、後輩たちが最高の結果で答えた形だ。
3年生だった福田政樹さん(15)は「楽しかった。地域や保護者、顧問への感謝を込めた」と演奏を振り返る。同中が前回金賞に輝いた際は叔母がメンバーだったという縁の深い同コンテスト。「うれしかった」と話し、進学先の高校でも打楽器を続けるという。
部長で新3年生の八尋侶采さん(14)は「全員の思いが一つになった。悔いのない演奏ができた」と笑顔をこぼす。現在の目標は今夏の吹奏楽コンクール。「全国大会の金賞を目指す」と張り切った。