毎年恒例の『弥彦菊まつり』が11月1日、始まりました。彌彦神社の境内では、出品者が手塩にかけた約2000鉢の菊に多くの人が見入っていました。
今年で64回目となる『弥彦菊まつり』。彌彦神社の境内を会場に、最高賞である寛仁親王賞に輝いた作品をはじめ、約2000鉢の菊が並んでいます。
【訪れた人(東京から)】
「秋らしくて素敵だなと思って楽しんでいる」
【訪れた人(新潟市から)】
「和むというか、日本的というか」
【松村道子キャスター】
「1本の枝から多くの花が咲く“数咲”。去年の開会初日に比べると花は開いているようですが、今年の夏の暑さも菊の生育に影響を与えたようです」
3年前の同じ時期の数咲きと比べると、開花が遅いことが分かります。今年の見頃は11月10日ごろになると見られています。
【阿部泰栄さん】
「普段だと、これも咲いているんだけどね」
猛暑が続く影響を心配するのは、愛好家歴10年・長岡市の阿部泰栄さん。菊を作る楽しさについて聞くと…
【阿部泰栄さん】
「子どもを育てるのと一緒。生きがいにしてやっている人もいる」
愛好家の思いは来場者にも届いていました。
【訪れた人(埼玉から)】
「花を一度に咲かせるのはすごく大変。ご苦労がしのばれて、どのお花も素晴らしい」
【松村道子キャスター】
「数々の愛好家の作品が並ぶ中、訪れた人たちが温かい眼差しを注いでいるのが弥彦小学校の児童の作品です」
今年春から地元の人の指導の下、菊を育ててきた弥彦小学校の4年生。心を込めて世話をした約50の作品は、訪れた人の関心を集めていました。
【訪れた人】
「年を取って(菊を)作る人が少なくなっている。子どもたちが作るのはいい」
一方、約3万本の菊で会津磐梯山を表現した大風景花壇の前では、その堂々とした姿をレンズに収める人の姿がありました。
弥彦菊まつりは11月24日まで開催され、約15万人の人出を見込んでいます。