〈新潟県議選〉16年ぶりの選挙戦!燕市・西蒲 現職の議席死守か新人が雪辱果たすか…

4月9日に投開票される新潟県議会議員選挙。16年ぶりの選挙戦となり、現職2人に新人が挑む〈燕市・西蒲原選挙区〉をご紹介します。

燕市・西蒲原選挙区には、届け出順に、無所属の現職・堀勝重さん、無所属の新人・柴山唯さん、自民党の現職・桜井甚一さんの3人が立候補しています。

青空のもと、親子連れでにぎわう燕市の公園に姿を現したのは、無所属の現職・堀勝重さんです。

【無所属・現職 堀勝重さん】
「この子どもたちが、いずれは燕市を担ってくれるんだというところ、しっかりと支えて参りたい。それが私の願いでもあります。私は、やりきります」

去年の補欠選挙で初当選し、その後も統一地方選を見据えて準備をしてきた堀さん。

【無所属・現職 堀勝重さん】
「もう、真っ黒。早いころから、(挨拶で)毎日歩いていた」

自民党員ながら無所属で出馬し、地元の商工会議所などの支援を受けます。

【無所属・現職 堀勝重さん】
「すみません~!逃げないでください…。堀勝重、頑張っているので、よろしくお願いします」

この日、堀さんが公園を回り、アピールした相手は子育て世代です。

【無所属・現職 堀勝重さん】
「『子育て支援の堀』、これは市議会議員のときからずっと通しております。子どもたちが豊かに育つためにも、私は一政治家として精いっぱい仕事をして参ります」

“人口減少問題”を県の一番の課題として掲げ、子育て世代が安心して暮らせる環境づくりに力を入れると訴えます。

【無所属・現職 堀勝重さん】
「人口が減っていくこと、これは絶対に産業であろうが何であろうが先細り。1人でも多く、生み育てられる環境を支えていくというか、つくっていくこと。これこそが、今の喫緊の課題だと思っています」

そんな現職に挑むのは、「働くママ」をキャッチコピーに、元気いっぱいに有権者と交流する無所属の新人・柴山唯さんです。

【無所属・新人 柴山唯さん】
「特に今、この新型コロナ禍で、社会が変化している中の働く世代・子育て世代、その声というのが、新潟県の場には、なかなか届いておりません。新しい方向に向かうんです。新しいことをする、それは新しい人間にしかできません」

元燕市議で、去年の補欠選挙で敗れた柴山さんは、連合新潟の推薦などを受け、県政に再び挑戦。自転車を相棒にさっそうと選挙区を駆け回ります。

【無所属・新人 柴山唯さん】
「風がきょう強くて。自転車は、なかなかつらかった…」

39歳で子育て中の2児の母という顔を持つ柴山さん。

【無所属・新人 柴山唯さん】
「皆さんと同じ生活をして、皆さんと同じように、卵の値段に苦労をして。そんな私だからこそ、皆さんの考えていることを、県政の場で、施策にかえて訴えていける」

現職2人が相手という厳しい戦いの中、若い世代や女性の目線で県政に取り組み、誰もが働きやすく、住みやすい街を目指すと訴えます。

【無所属・新人 柴山唯さん】
「若い人に期待する声や、女性がもっと頑張ってほしい、そういう声があるので、最後まで頑張る」

一方…

【自民党・現職 桜井甚一さん】
「若者が意欲を持って、起業創業をしっかりとできるような仕組みをつくるのが政治の仕事であります」

自民党の現職・桜井甚一さん。6期目を目指すベテランですが、無投票当選が続き、選挙戦は16年ぶりです。そのため…

【自民党・現職 桜井甚一さん】
「『名前くらいは分かっているわ』と。しかし、『なかなか、お前の顔が見えない』そんな声が大変大きい」

また、自民党県連の幹事長を担い、その忙しさから自身の活動が出遅れた焦りも。

【自民党・現職 桜井甚一さん】
「16年間、フェイストゥフェイスがなかった。今、それを必死になって取り戻しているところ」

そんな幹事長の絶対に負けられない戦いを支えるのは、家族の存在です。

【自民党・現職 桜井甚一さん】
「家族によって、また政治家として、成長させていただいたと思っている」

桜井さんは街宣活動に加え、毎晩集会を開催。起業創業をサポートする仕組みづくりなどで、人口減少問題の解決や経済の回復を図ると訴えます。

【自民党・現職 桜井甚一さん】
「今、新型コロナが終わる、この時、タイミングは、本当に近い将来の新潟県を決める大事な大事なタイミングだと思っている。(経験を)これから、一つ一つ積み重ねていくだけの時間的な余裕は新潟県にはない」

現職が議席を死守するのか、新人が雪辱を果たすのか。県議選は4月9日に投開票されます。