愛知県の公立学校で全国初の試み 子どもが年間3日休める「ラーケーション」 親の「有給休暇取得」の促進にも期待

皆さん「ラーケーション」という言葉を知っていますか。新しい休みの形「ラーケーションの日」が全国で初めて愛知県の公立学校に導入されます。一体どんな制度なんでしょうか?
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(愛知県 大村秀章 知事:3月取材)「家族の休みを合わせて、学校外での学習活動ができるように、新たに『ラーケーションの日』=校外学習活動の日を設ける」
ことし3月に愛知県の大村知事が発表した「ラーケーション」は、学習という意味のlearningと休暇を意味するvacationを組み合わせた造語です。
(小6と小3の母親)「(Q:ラーケーションって知っていますか?)え~知らない。ラーケーション?どういう意味?」(小3の母親)「知らない。(Q:初めて聞きましたか?)はい」
CBC
これは愛知県内の公立小中学校や高校などで、平日に年間3日までの休みを取得できるという取り組みです。子どもが保護者の休みに合わせて、一緒に校外学習をするために導入される全国初の取組み。「ラーケーションの日」は子どもたちは欠席扱いになりません。さらに、大村知事はこんな狙いがあると言います。
(愛知県 大村秀章 知事)「子どもの休みを契機に家族が一緒に休める、家族の休みに合わせて子どもが活動できる仕組みを、どう作っていくか」
CBC
実は、保護者に向けた取組みでもあるのです。子どもが平日に休むことで有給休暇取得の促進が期待できます。働き方改革ならぬ「休み方改革」の一環だといいます。この取り組みについて保護者のみなさんは…。
(小6の母親)「土日以外(平日)が休みなので、親の休みに合わせて子どもも休んで、一緒に出掛ける機会が増えるのはありがたい」(小6と小3の母親)「(土日の)混んでいる時に高いお金出して行くより、平日にいつもと違う環境で貴重な体験ができるなら、学校を休んでも良いかなと」
学校は基本的に土曜日曜・祝日が休みですが、観光業など業種によっては仕事だという人たちも。愛知県は、そうした家族の皆さんの休み取得に関する課題も受けて「ラーケーションの日」を導入することにしたのです。2学期以降、順次始めていく方針です。