絶滅危惧種の植物がほぼ全て引き抜かれる 金沢動物園の『残念なお知らせ』に憤り

2023年4月9日、神奈川県横浜市にある金沢動物園がウェブサイトを更新。
『園内の希少植物に関して残念なお知らせです』と題し、動物園内にある希少植物が、ほぼすべて引き抜かれ、荒らされる事例が発生したことを報告しました。
金沢動物園には環境省や県が定める、絶滅危惧種である植物の保護地があります。
同月4日の朝、その保護地が前日の開園中に、ひどく荒らされていたことが分かりました。
4月4日の朝、動物園内にある、環境省や県が定める、絶滅危惧種である植物の保護地がひどく荒らされ、当該植物がほぼ全て引き抜かれる事例が発生しました。盗掘か、いたずらなのか、まだはっきりしていませんが、前日の開園中に行われたようです。人止めや調査用具等設置していましたが、乗り越えられ、壊されていました。
金沢動物園公式サイト ーより引用
数十年前に保護的に移植された絶滅危惧種の植物を、長年にわたり管理していた同園。
近年では保全推進の観点から、増殖にも積極的に取り組み、植物は例年の数倍のつぼみをつけていたのだそうです。
そんな矢先の出来事であったために、同園は「非常に残念でなりません」と思いをつづっています。
今後は残された株の状態を確認しつつ、立て直しに取り組むと明かしていました。またバックヤードへの移植なども検討しているといいます。
なお、この事例に関して、同園は地元警察署に相談し、対応中とのこと。

ネットでは、この一件について憤りや悲しみの声が相次いでいます。
・ひどい…ひどすぎる。丹精込めて大切にお手入れをされていたスタッフのみなさまのお気持ちを思うと本当に悲しいです。
・胸が張り裂けそう。どうしてわざわざこんなことをするのか、理解できません。
・長年にわたり大切に育てられてきた希少植物たちが、なぜ?大好きな金沢動物園で、どうしてこんなことが…。
・残された植物たちが少しずつ回復しますように。ずっと応援しています。
希少植物が荒らされるという非常に残念な出来事。
一刻も早い復旧を願うとともに、然るべき措置をし、このようなひどいことを行う人が二度と出てこないことを祈るばかりです。
[文・構成/grape編集部]