じぇじぇじぇ! 今月から「あまちゃん」がスタート。2013年のNHK連続テレビ小説がBSプレミアムで再放送が始まっています。放送されて10年。そんなに経(た)つかぁとしみじみしていた矢先なのでうれしい知らせです。
物語は「東北・北三陸の小さな田舎町で、海女さんを目指すヒロインは、挫折・奮闘ののちに、地元アイドルに!」(番組HP)。脚本は宮藤官九郎。語りどころがたくさんあるドラマなので未見の方はぜひ楽しんでほしいのですが、私は当時「あまちゃん」にハマったおかげである野球選手の応援の仕方が変わりました。それは大谷翔平選手です。
大谷は日本ハムに入団時から二刀流論争が起きていた。投手と打者、どちらに絞るべきなのか? 専門家も含めて議論が沸騰していた。そんなときにアイドルファンと「あまちゃん」の話をしていたら「儚(はかな)いもの、今しか見れない姿だから応援する」というアイドルの一つの見方を聞いたのです。
これってスポーツ選手にも応用できるのでは?と思い、私は大谷を楽しもうと決めました。近い将来は投手か打者のどちらかに絞るだろう。ましてやメジャーに行ったらそうなるだろう。だったら成長途中の今こそ、この姿(二刀流)を見ておくべきと思ったのだ。すると「今」の時間は貴重だとワクワクした。「不完全な大谷翔平は、今のうちに見ておいたほうがいいよ」と周囲にも訴えていた。
するとどうでしょう、大谷はメジャーに行っても二刀流を続けて結果を出し続けている。細かった体はえげつないほどパワーアップしている。先日のWBCでは「大きくなったなぁ」「もう大丈夫だ」と近所のおじさんみたいな感想を抱いてしまいました。
というわけであらためて今年も「あまちゃん」とオオタニサンを朝から堪能します。(時事芸人・プチ鹿島)