第1次世界大戦以後の戦争で犠牲になった全世界の人の名前をインターネット上に記録しようと、「世界版平和の礎を提案する会」の発足集会が29日、那覇市の教育福祉会館であった=写真。構想を実現するよう求める知事宛の要請決議案も提出され、参加者40人近くが拍手で同意した。
糸満市摩文仁の県平和祈念公園にある「平和の礎」は、犠牲者の名前が敵味方の区別なく刻まれている。同会は「自国の犠牲者のみならず互いに他国・世界の犠牲者に思いを寄せるのでなければ世界平和につながることは困難」として、「まずは記録、刻銘、追悼しようという構想であり提案」と呼びかけている。
集会では、平和の礎刻銘検討委員会座長だった石原昌家・沖縄国際大名誉教授の基調講演に続き、構想に10年以上取り組んでいる共同代表の平良良昭さん(78)が「市民や自治体などの協力を得て記録することを目指す」と説明した。
同会は活動に賛同する会員も募っている。問い合わせは平良さん、メールtairaen@woody.ocn.ne.jp
(社会部・棚橋咲月)
「他国の犠牲者に思いを」 世界版「平和の礎」、実現を目指す …の画像はこちら >>