地域航空会社・トキエアが就航を目指す佐渡線で導入予定だった新型機について、フランスの航空機メーカーが開発を中止した問題。新潟県佐渡市の渡辺竜五市長は残念だとしながらも、別の機種での就航に向け、最大限取り組むと話しました。
佐渡空港を発着する定期便の就航を目指しているトキエア。
しかし、その佐渡線で導入予定だった新型機についてフランスの航空機メーカーATR社は11月13日、開発を中止するとホームページ上で発表しました。
サプライチェーンのひっ迫が長引く状況を踏まえ、既存製品の強化に注力するためなどとしています。
新型機は短い滑走路でも離着陸できることから滑走路が890mしかない佐渡空港でも対応できるとして導入が予定されていたものです。
これを受け、佐渡市の渡辺竜五市長は15日朝、NSTなどの取材に対し…
【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「事実であれば残念。正式な形でATR社の発表を待ちたい」
一方、トキエアはこれとは別に12月、現在使っている2機よりも小さい機種を3号機として導入する予定です。
開発中止となった新型機と比べ、搭乗可能人数は少ないものの、長谷川政樹社長は「まずは、その3号機で佐渡線の就航を目指す」としています。
渡辺市長もこうした方針に理解を示し、市としても佐渡線の就航実現に向け、最大限取り組む考えを示しました。
【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「(搭乗可能)人数が減るとか色んなことが出るかもしないが、様々な課題をクリアして、現行の機体でも首都圏まで飛べるように最大限一緒に考えていきたい」
佐渡線就航への影響は果たして…佐渡空港では路線開設に向け、滑走路の改修工事などが進められています。