道路上で倒れている犬 車が行き交う中、近付いた男性「まさか…」

インドで動物保護施設『KARTAVYA SOCIETY』を運営するアーカーシャさんとリドゥルさん。
2022年11月、オートバイでハイウェイを走っていた2人は、道路の真ん中に倒れている1匹の犬を見つけました。
犬の体はピクリとも動かず、行き交う車が次々と犬の上を通り過ぎていたのです。
状況から判断すると、犬は車にはねられたと思われました。
おそらく誰もが、その犬はすでに亡くなったと思っていたのでしょう。
それはアーカーシャさんたちも同じでした。彼らは「かわいそうな犬をせめてきちんと埋葬してあげよう」と思いました。
彼が犬を抱き上げようとしたところ…なんと犬は生きていたのです。
犬は頭から出血しており、どうやら車にはねられた時に頭を打って、脳震とうを起こしていたといいます。
2人は急いで犬を動物病院へ連れて行き、すぐに治療が行われました。
幸い、犬の体にマヒはなかったもの、頭の傷の治療には長い時間がかかったそうです。
その後、奇跡的に回復した犬は、まさに奇跡を意味する『ミラクル』と名付けられました!
※動画はInstagram上で再生できます。
KARTAVYA SOCIETY(@kartavyasociety)がシェアした投稿
車にはねられても致命傷を負うことなく、たくさんの車が体を上を通り過ぎながらも助かったミラクル。
それはまさに奇跡としかいいようがないでしょう。
『KARTAVYA SOCIETY』のInstagramに投稿された動画には、このようにつづられています。
もし道路に倒れている動物を見つけたら、亡くなっていると決めつけず、必ず立ち止まって確認してください。
あなたがその動物が生きるための、最後のチャンスかもしれないのです。
kartavyasociety ーより引用(和訳)
KARTAVYA SOCIETY(@kartavyasociety)がシェアした投稿
2023年1月現在、ミラクルは完全に回復し、すっかり元気になりました。
今後、ミラクルは『KARTAVYA SOCIETY』で一生暮らしていくということです。
日本では野犬の数は少なくなっているといわれますが、ゼロではありません。
また、迷子になったペットが路上にいることもあり得ます。
日本では道路で倒れている動物を見つけたら、道路緊急ダイヤル『#9910』に通報することが推奨されています。通話は無料で24時間対応しているとのことです。
1匹でも多くの動物の命を救うために、見て見ぬふりをせず、状況に応じて適切な対応をしたいものですね。
[文・構成/grape編集部]