シック・ジャパンは4月10日、「ビジネスシーンの『ヒゲ』に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は1月13日~2月6日、全国22歳~69歳の男女2,201名、および「ヒゲを生やしたい/生やしている」男性400名を対象にインターネットで行われた。
「ヒゲを生やしたい/生やしている」男性に対し、「ビジネスシーンによっては、ヒゲを剃る必要があるか?」と尋ねたところ、66%が「ある」と回答。しかし、全国の男女2,201名のうち、53%が「ビジネスシーンによっては、自分らしく整えられていればヒゲを生やしても問題ない」と回答しており、ビジネスシーンのヒゲについて寛容な人も半数以上いることがわかった。
また、「ビジネスシーンによっては、自分らしく整えられていればヒゲを生やしていても問題ない」と答えた444名を対象に、より詳しい質問を実施した結果、「同僚に会う際」(72.1%)や「リモートワークで誰にも会わない際」(71.8%)には、ヒゲを生やしていても問題ないと思っていることが明らかに。一方で、「採用面接の際」(20.7%)や「取引先と会う際」(29.5%)などは、寛容度が低いことがわかった。
同じく、ヒゲに寛容な人を対象に、「ヒゲを生やしても問題ないと考える業種・職種」を尋ねたところ、「エンジニア、デザイナーなど社内連携中心の仕事」(73.6%)、「ファッション/ビューティー関連の接客を伴う仕事」(67.1%)、「バックオフィス系の仕事」(57.4%)はいずれも半数以上の人が「問題ない」と回答。一方、寛容度が低かったのは「営業/受付など社外の人と関わる仕事」(25.5%)、「公務員」(26.1%)、「飲食/販売スタッフなど接客を伴う仕事」(32.9%)で、「社内か社外か」「接客を伴うかどうか」を軸に、職業によっても寛容度が異なることが見て取れた。
最後に、「ヒゲを生やしたい/生やしている」男性に対し、「ヒゲを生やしたいものの、実際には剃ってしまったことはあるか?」と尋ねたところ、65.2%が「ある」と回答。個人レベルでは寛容な人が多い一方で、世の中的な空気感でヒゲを剃らざるをえない人が多いことがわかった。