「医療環境は未曾有の状況」“医療再編”加速へ…病院の赤字経営続く新潟県・厚生連 機能集約し運営主体を議論「地元自治体ともコミュニケーションを」

病院の赤字経営が続く新潟県とJA新潟厚生連。11月26日、お互いの経営状況を共有するとともに、今後の医療再編を加速させるため、機能を集約する中核病院の運営主体などを議論していく方針を確認しました。

26日、県庁で協議したのは、病院の赤字経営が続く県とJA新潟厚生連です。

【県病院局 金井健一 局長】
「収益の増だとか、各種経費の大幅な削減を成し得た」

県は県立病院について、診療収益の増加などにより、今年度の決算が9月末時点で約4億円改善する見込みであると説明。

厚生連は、10月末時点で8.9億円の経費が削減されたことなどを報告し、互いの経営改善状況を共有しました。一方で…

【JA新潟厚生連 塚田芳久 理事長】
「医療環境とすると、未曾有の状況」

物価高騰や人材不足など先行きは依然として厳しいことから、圏域ごとの医療再編を加速させる方針を確認。

特に運営主体の異なる病院が集まる上越圏域では、機能を集約する中核病院について、今後、運営主体のあり方や使用する施設などを地元の意見も踏まえながら議論する考えです。

【県福祉保健部 中村洋心 部長】
「どういう中核病院になるかというのは、住民に関わる話になるので、そういった話をする上で、やはり地元自治体とも話・コミュニケーションをしっかりしていくということが大事と考えている」

県は今年度中に上越圏域の再編の素案を取りまとめる方針です。