英空母 正体不明のドローンに「つきまとい」受ける 同じ頃在英米軍基地も監視される?

停泊する空母を追い回す影。
イギリス海軍のクイーン・エリザベス級航空母艦「クイーン・エリザベス」が、2024年11月22日、ドイツのハンブルクに入港した際に、正体不明のドローンに追跡されていたと欧州の複数のメディアが報じました。
英空母 正体不明のドローンに「つきまとい」受ける 同じ頃在英…の画像はこちら >>空母「クイーン・エリザベス」(画像:イギリス海軍)。
「クイーン・エリザベス」はドイツとの新たな防衛協定の一環としてハンブルクに5日間停泊していました。ドイツ国内にイギリスの大型艦艇が停泊するのは13年ぶりだそうで、今回の来訪は、英独の安全保障の強い結びつきをアピールする目的もあります。
そのハンブルク入港の初日、同艦の近くを全長1.5m程度の正体不明のドローンが飛んでいることが確認されたそうです。この機体に対応するため、ドイツ軍はHP-47対ドローンジャマーシステムを使用し、ドローンを迎撃しようとしましたが、その前に飛び去ってしまったようです。
なお、11月20日から22日にかけては、イギリス内のサフォーク州のレイケンヒース空軍基地とミルデンホール空軍基地、および隣接するノーフォーク郡のフェルトウェル空軍基地という、アメリカ空軍が駐留する3つの基地でドローンの目撃があったとのことですが、今のところ、これらの件と「クイーン・エリザベス」周辺を飛んでいたドローンとの関連性は確認されていないようです。
ドローンでの艦艇の監視というと、2024年4月に横須賀基地に停泊中の海上自衛隊の護衛艦「いずも」やアメリカ海軍の空母「ロナルド・レーガン」を盗撮した映像が中国の動画共有サイトに投稿されたケースもあります。