東北も黄砂来る ピークは12日夜で13年ぶりの濃さか 13日…の画像はこちら >>
12日(水)東北地方に広く黄砂が飛来しています。写真は2年前に黄砂を観測した仙台市内の車の様子です。今回の黄砂は13日(木)にかけて続く予想で、通勤時には写真のように車のフロントガラス等が汚れているかもしれません。所によって見通しが5Km未満になる予想で、東北としては珍しく濃い黄砂となりそうです。注意点をまとめました。
青森・秋田・盛岡・仙台で黄砂観測(12日午後5時20分現在)
12日(水)は大陸の砂漠で巻き上げられた黄砂が日本に広く到達しています。東北地方でも、午後5時20分現在、青森・秋田・盛岡・仙台の各気象台で黄砂を観測しています。衛星画像によると、午後5時現在、赤く示した濃い黄砂のまとまりが東北地方に近づいており、これからがピークとみられます。
雨に黄砂まじる?ボンネットの雨粒に黄色い点
仙台市内でも12日(水)昼過ぎに雨が降ったあと、車のボンネットの雨の粒の中心が黄色くなっているのが見られました。雨粒の中に含まれていた黄砂である可能性があります。これが乾くと、トップ写真のような汚れにつながりますが、黄砂は13日(木)にかけて続きます。早めに水で流すのは良いですが、まだ車は汚れそうです。
洗車は待った!ピークは12日(水)夜 13日(木)も影響続く
今回の黄砂のピークは12日(水)夜から翌明け方にかけてとみられます。13日(木)朝以降は薄まりますが、一部は夜にかけて残る可能性があります。仙台管区気象台によると、東北地方は見通しが10km未満になり、所によって5㎞未満になる見込みです。各気象台に確認したところ、東北地方で黄砂を観測し、見通しが5km未満となれば、2010年以来約13年ぶりとみられます。仙台国際空港株式会社によると、12日(水)午後4時20分現在、東北地方の各空港の運行に影響はでていません。ただ、見通しが5km未満となった場合、交通への影響が心配されます。特に、12日(水)夜から13日(木)朝にかけて十分ご注意ください。
黄砂飛来時の注意点は
車の汚れを落とすのは、黄砂が収まる14日(金)以降が良さそうです。黄砂を含む汚れを雑巾などでふき取ると、ボディーに傷がつく原因になります。水を使って洗い流すようにしましょう。また、黄砂が飛来している時は、不要不急の外出を控えることで黄砂を吸い込んでしまう量を減らすことが期待できます。特に、高濃度の黄砂が飛来しているときには、屋外での長時間の激しい運動は避けるとよいでしょう。 呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。黄砂が飛来している時は、マスク(不織布マスク等)を着用することで、ある程度の予防効果が期待できます。マスクを着用する場合には顔の大きさに合ったものを選び、空気が漏れないようにしましょう。