ハルメク 生きかた上手研究所は4月11日、ハルメクエイジマーケティングと合同で実施した「終活に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2月15日~28日、50~79歳の男女2,000名(男女各1,000名)を対象にWEBアンケート方式にて行われた。
調査によると、「終活は必要」と考える人は76.8%を占めた一方で、「終活をすでに始めている」人の割合は39.2%。
すでにやり終えた終活は、「お墓の準備」(27.7%)が最多となったものの、2021年の前回調査から10.9pt減少。また、「加入保険の整理」(23.9%、前回調査比-1.6pt)、「家具や家の中の荷物整理・処分」(19.5%、同-4.0pt)、「金融口座・金融商品の整理」(17.7%同-1.8pt)等の整理・処分の類も減少傾向に。対して、今回から追加された「健康習慣の開始・見直し」(21.6%)や「投資信託、株式投資など資産運用をはじめる」(20.3%)といった項目が上位にランクインした。
また、必要だと思う終活を聞いたところ、「家具や家の中の荷物整理・処分」(32.3%)、「金融口座・金融商品の整理」(30.0%)、「衣類やアクセサリーなど身に着けるものの整理・処分」(24.0%)など、整理・処分の類が依然高い割合を示したものの、前回調査と比較して4.3~6.9ポイント減少。最も増加したのは「会いたい人に会っておく」で16.5%(前回調査比+3.1pt)だったほか、「健康習慣の開始・見直し」(17.7%)も上位に挙がった。
次に、「モノ」「コト」「おカネ」について遺したいモノを教えてもらったところ、コトは87.4%、モノは78.1%、おカネは62.9%の人が「遺すつもりがない」「遺すものがない」と回答。
遺したいモノとしては「おカネ」が最も多く37.1%。遺したいおカネの平均金額は3,126万9,428円(0円は除いて算出)という結果に。また、遺したい「モノ」「コト」では、金目のもの、思い出、生きた証が多く、男女別にみると、男性は妻へ、女性は子供や孫へ感謝の気持ちを遺したいという自由記述が目立った。
お葬式の形式としては、「家族葬」が50.2%とダントツ。次点は、「直葬・火葬式」(16.3%)や「一日葬」(12.6%)、「一般葬」(5.6%)を抑えて、「お葬式はしない」(24.9%)となった。
お墓の形式は、34.9%が「まだ形式を決めていない」としており、決めている人の中では、「一般的な墓(お寺や霊園)」(29.2%)がダントツに多く、次いで「海洋葬・山葬」(11.5%)、「樹木葬」(9.8%)と続いた。