【安藤優子の本音】新聞 書籍 活字はワクワクの宝庫

私の情報収集のツールは、いまだに紙媒体が主流です。もちろんウェブ上やSNSでの情報収集もしますが、一番しっくり来るのは、朝、新聞を広げて目に留まった記事を赤鉛筆で囲んで切り取り、ファイリングする方法です。貼り付けるのは大学ノートで、「国内政治」「国際問題」などと大きなテーマに分けてファイリングしています。もっと細分化して「米大統領選」とか「女性と政治」とか「中国関連」といったノートも存在します。
折に触れてそれぞれのノートを開けば、時系列に沿ってどのようにテーマごとのニュースが勃発し解決をみたのかなどが、ページをめくるとともにその経緯がきちんとよみがえって来て、自分の考えを整理するのにとても役に立つのです。
そもそもかなりの活字中毒で、ベッドサイドには読みたい本が山となっています。寝る前にはできるだけ仕事がらみではない本を選んでゆっくり活字を追い、ページを繰る。それがその日を締めくくる一番の楽しみでもあり、頭を切り替えるスイッチオフの時間でもあります。
反対に、仕事がらみの本は書斎のデスク脇にあれこれ整列していて、必要とあればすぐに手にとって、付箋を付けたり、アンダーラインを引いたりしています。この作業は私にとっての情報確認、頭の体操という意味合いがあって、別の部屋の本棚には増える一方の様々なジャンルの本がぎゅうぎゅうになっています。
新聞の書評が大好きで、知らなかった世界の本を手に取るきっかけにもなります。そうなんです。新聞、書籍、そして活字は私の知ることへのワクワクの宝庫でもあるのです。ぶらりと入った書店で、背表紙を眺めて手にする新しい本との出会い。新聞を広げる時の紙と印刷の匂い。アナログ極まりないと言われてもこれからもずっと大切にしたい、紙と活字なのです。(キャスター)