去年は59人死傷…“雪下ろし中の事故防止”など呼びかけ 能登半島地震による地盤の緩みにも注意を

本格的な雪のシーズンを前に新潟県は12月2日に会見を開き、雪による災害への備えなどを呼びかけました。

【県危機対策課 中倉五吉 災害対策係長】
「近年は気象が激甚化しているという傾向がある。今年の冬も集中的な降雪やそれに伴う災害発生の恐れがある」

県が2日に開いたのは、雪による災害への備えや事故防止について県民に呼びかける会見。

県内では昨年度、雪による死傷者数が59人にのぼるなど毎年、多くの被害が発生しています。中でも多いのが…

【県危機対策課 中倉五吉 災害対策係長】
「雪下ろしなどの除雪作業中に転落・転倒するものが多く発生している」

このため県は、除雪作業は1人で行わないこと、無理をしないことなどを呼びかけています。

さらに今シーズン注意が必要となるのが、元日の能登半島地震による影響です。

【県危機対策課 中倉五吉 災害対策係長】
「地震の影響で地盤の緩んでいるところがある。融雪による水分補給が加わると、土砂災害も発生しやすくなる。融雪機においては、雪崩だけでなく土砂災害にも注意をお願いしたい」

県はこのほか…

▽出かける際には日頃から気象や交通の情報などを確認する
▽大雪が予想される場合は不要不急の外出を控える

などを呼びかけています。

【県防災企画課 堀川健一 課長】
「雪による被害は未だに少なくなっていない。いまだに降雪によりお亡くなりになる方が毎年多くいる。雪下ろしなどの作業中の事故防止に向けた安全対策をしっかりお願いします」