飼い犬を追いかけ沼に入った男性、“人食いバクテリア”に感染し死亡

米カリフォルニア州で、結婚を予定していた男性が不慮の死を遂げたと、NBC NEWSなどが報じている。
NBC NEWSによると41歳のジェフ・ボヴァさんは先月、逃げた飼い犬を追いかけて淀んだ水の溜まった沼に足を踏み入れた。それから約1カ月後の今月7日、彼は息を引き取った。死因は壊死性筋膜炎だったという。
ボヴァさんの母親スーザン・マッキンタイアさんは、息子が沼に入ったとき、腕に小さな切り傷があったとNBC NEWSに対して話し、次のように続けた。
「そこがひどい水ぶくれになって、膿が出るようになりました。まるで酸が流れるようだと息子は言っていました」
ボヴァさんは抗生物質の入ったクリームを塗って自己流の治療をしていたが、痛みに耐えきれず病院を受診。しかし、その2日後に亡くなってしまった。沼の汚い水の中で繁殖したバクテリアが傷口から入り込み、壊死性筋膜炎に感染していたのだ。
米国疾病予防管理センター(CDC)によると、壊死性筋膜炎は感染すると軟部組織が蝕まれ、3人に1人が死亡する病気で、進行を食い止めるためには「正確な診断、迅速な抗生物質投与、迅速な手術」が重要だという。感染経路は切り傷や虫刺され、手術跡などで、人から人へ感染することはほとんどない。
マッキンタイアさんはNBC NEWSに「雨が降った後はバクテリアが大量に発生しますから、水たまりには近づかないで下さい。もし切り傷が赤く腫れ始めたら、すぐに病院へ行って」とも語っている。