「1分で助かる命がある」Jアラートが発表されたらどう対応?専門家に聞く【新潟】

14日は13日に発令されたJアラートについて。国内での被害は確認されませんでしたが、Jアラートが出されたら自分の命を守るために、どのような行動が求められるのか専門家に話を聞きました。

【松野官房長官】
「結果的に当該ミサイルについて、我が国への被害は確認されず、我が国領域への可能性がなくなったことが確認された」

13日午前8時前、北朝鮮のミサイルが北海道周辺に落下するおそれがあるとして発表された全国瞬時警報システム『Jアラート』。

【立教大学 真田尚剛研究員】
「この情報を得て、防災行政無線もありますしメディアにも情報が伝わるし、携帯電話にも情報が伝わるので、やはりこのシステムによって国民保護は成り立っている」

こうJアラートの必要性について話すのは立教大学でJアラートの研究をしている真田尚剛研究員です。

Jアラートが出されたら政府は屋内にいる場合は窓からできるだけ離れるほか、地下室があれば地下室に。

屋外にいる場合にはすぐに頑丈な建物に避難するか、近くに建物がなければ物陰に身を隠すから地面に伏せて頭部を守ってほしいと呼びかけています。

こうした行動の重要性について真田研究員はこう指摘します。

【立教大学 真田尚剛研究員】
「避難をするということは、ミサイルの直撃を避けるのではなくて、ミサイルが着弾した際の爆風ですとか熱風とか、あるいはそれとともに飛んでくる破片がれきを避けるための行動ということ」

ミサイルが着弾した場合にはこうした影響が半径1キロほどにわたって及ぶおそれがあるとして、Jアラートが出されたら素早く避難するよう呼びかけています。

【立教大学 真田尚剛研究員】
「このJアラートによって、例えば1分から2分しか避難する時間がないけれども、その1分2分避難する行動をとることによって助かる命があるというのも事実」

研究員の真田さんはミサイル探知技術の改善などJアラートには課題があるとしています。

しかし、日本を取り巻く安全保障環境は年々厳しさを増しているため、Jアラート対応訓練など危機意識を持ち続けることが重要と話しています。