210万人のフォロワーがいる人気TikTokerが、Vリーグ・ウルフドッグス名古屋にいます。TikTok効果で増えたというファンの声援を背に、悲願のリーグ優勝を目指しています。 2016年、初めてVリーグを制した「豊田合成トレフェルサ」。あれから7年、「ウルフドッグス名古屋」と名前が変わった今、あの時以来のリーグ優勝まであと一歩に迫っています。
稲沢市を拠点に活動するウルフドッグス名古屋。ポーランド代表のクレク選手、日本代表の高梨選手ら、リーグ屈指のアタッカー陣を率いるのが、日本代表にも選出されたセッター・永露元稀(えいろ・もとき)選手、26歳です。
永露選手:「他のセッターの方よりも身長が高くて、高さがあるというところが僕の強みだと思っています。(チームは)1人1人、本当にすごいスパイカーが揃っているので、本当にどこに(トスを)上げても自分は武器だと思っている」
永露選手には、人気TikTokerという一面もあります。TikTokのフォロワー数は、日本でトップ100に迫る210万人です。 アップしている動画は、「#パンケーキチャレンジ」や「#バレーあるある」など楽しそうなモノもあれば、「#連続トスチャレンジ」などトッププレイヤーならではの技術が垣間見える動画もあります。永露選手:「Goproを使って目線動画というか、実際にプレーしている感じとか。(普通は)見られないじゃないですか、バレーボール選手の目線とか。それプラスすご技っていうのを載せるようになって、そういうプレー面とか見てもらって、バレーボールをする人が増えると僕は非常に嬉しいので」 チームメイトの小川選手に、永露選手の人気の理由を聞きました。小川選手:「顔じゃないですかね。本当に高身長でイケメンで清潔感があって」
TikTokの効果は、実際の試合にも表れているといいます。高梨選手:「見に来てくれる人が少しでも多くなればいいなと僕は思うので、永露くんに感謝したいです」
永露選手:「(TikTokで)僕のことを知って、現地に来て試合を見て応援しましたっていうコメントとかは、本当は知らなかった存在の僕だったりバレーボールを、わざわざ会場に来て応援してもらうということは非常に嬉しかったです」 TikTok効果で増えたファンの声援。その声援も後押しに、永露選手には乗り越えたい壁があります。永露選手:「悔しい思いをしているので、一歩届かないっていうところが最後の最後にあったので」 ウルフドッグスとして悲願の優勝へ。昨シーズンのファイナルマッチでは、1勝1敗で迎えた最後のセットをサントリーに取られ、準優勝に終わりました。その時、永露選手が語ったのは…。永露選手:「本当に最後の最後のあのファイナルの試合では、サーブもそうですし、ブロックディフェンスも、その後のスパイカーが決め切る能力とかも、その日はサントリーさんが全部上回っていて」
あれから1年。雪辱を果たすべく、今シーズンはレギュラーラウンドを1位で通過し、4月9日のプレーオフの第2戦で、因縁のサントリーと対戦しました。 フルセットの末、ウルフドッグスは惜しくも敗れましたが、優勝への道が途絶えたわけではありません。 4月16日、ファイナル残り1枠を懸けた一戦が豊田市で行われます。ファンの声援を力に変え、ファイナルでのリベンジを誓います。
永露選手:「去年も先週も悔しい思いをしているので。こちらがしっかり先手を取れるように、(ファイナル進出に向けて)1試合にかける思いをしっかりぶつけてきたいと思います」