岐阜県の揖斐川町が発注した土木工事を巡る収賄事件で、元職員に懲役3年6カ月の実刑判決が言い渡されました。
揖斐川町職員だった小寺淳一被告(56)は、町が発注した土木工事を巡り、建設会社に便宜を図った見返りとして、2020年におよそ350万円を受け取った収賄の罪などに問われていました。
これまでの裁判で小寺被告は起訴内容を認め、検察側は「公務の適性や社会の信頼を害した」などと懲役4年6カ月を求刑し、弁護側は「立場を失った今、再犯の恐れはない」と寛大な判決を求めていました。
14日の判決で、岐阜地裁は「公務員の立場を悪用した計画的な犯行で、詐欺や横領も含め利益は多額。起訴内容を認めていても汲むべき事情はない」などと、懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡しました。