離島防衛用の国産ミサイルです。
防衛省は2024年12月6日(金)、開発中の新型ミサイル「12式地対艦誘導弾能力向上型」の発射試験の画像を公開するとともに、その進捗状況について発表しました。
自衛隊に配備目前か「国産ステルス長射程ミサイル」射撃試験が初…の画像はこちら >>12式地対艦誘導弾能力向上型の発射シーン(画像:防衛省)。
12式地対艦誘導弾能力向上型は、島嶼部を含むわが国に侵攻してくる敵艦艇や上陸部隊などに対し、対空ミサイルなどの脅威圏の外から対処するスタンド・オフ防衛能力を強化するために調達・配備される新装備です。
先行して「地上発射型(地発型)」の開発が進んでおり、2025年度から部隊配備する計画です。また、防衛省は多様なプラットフォームから発射できるよう、12式地対艦誘導弾能力向上型の艦艇発射型(艦発型)および航空機発射型(空発型)の開発も進めており、防衛省の資料によると、前者(艦発型)は2026年度、後者(空発型)は翌2027年度までに開発を完了させるとしています。
このような開発スケジュールに関連して、地発型と艦発型についてこのたび最初の発射試験を実施したとのこと。ちなみに、場所は防衛装備庁航空装備研究所の新島支所で、発射試験は10月4日から11月1日まで地発型3回、艦発型2回の計5回が行われています。
防衛省では、スタンド・オフ防衛能力の早期構築に向けて、国産スタンド・オフ・ミサイルの早期取得に向けた取り組みを進めるとしています。