SMBCコンシューマーファイナンスは4月13日、「金融リテラシーと家庭の金融教育に関する調査2023」の結果を発表した。調査は3月14日~15日、高校生または大学生等の子どもがいる40歳~59歳の男女1,000名を対象にインターネットで行われた。
「“金融リテラシー検定”を受験したいと思うか?」と尋ねたところ、29.5%が「非常に受験したいと思う」「どちらかといえば受験したいと思う」と回答。理由を聞くと、「自分のマネーリテラシーレベルを知りたい」「お金に関する知識が得られる」「トラブルに巻き込まれないように学びたい」といった声が。一方、「受験したくないと思う」理由としては、「必要性を感じない」「受験しなくてもネットなどで学べる」「時間の余裕がない」「難しそう」といった声が寄せられた。
また、「“金融リテラシー検定”の受験を子どもに勧めたいと思うか?」と聞いたところ、39.9%が「勧めたいと思う(非常に+どちらかといえば)」と回答。理由を聞くと、「将来の役に立ちそう」「これからは金融リテラシーが必要」「お金についてもっと知ってほしい」「ライフプラン作成の正確性が向上しそう」といった回答が。他方、「受験を勧めたいと思わない」理由では、「専攻している専門分野の勉強を頑張らせたい」「他の検定を優先してほしい」「本人が自発的に考えて判断すればよい」「子どもにはまだ理解しきれないと思う」といった意見が見受けられた。
次に、子どもに教えることができる金融リテラシーを聞いたところ、「ローン・クレジットの特徴(支払い方法や利息)や留意点」(20.3%)、「キャッシュレス決済の特徴・留意点」(18.5%)、「インターネット詐欺の種類・特徴(ワンクリック詐欺、フィッシング詐欺など)」(17.9%)が上位に。
しかしながら、子どもに身につけてほしいと思う金融リテラシーでは、「ライフプランの必要性・立て方」(12.1%)が1位に。“人生100年時代”といわれるなか、将来に備えライフプランをしっかりと立てられる力を身につけることが大切だと考えている人が多いよう。次いで、「税金、年金、社会保障等の種類・特徴」(9.1%)、「家計管理の必要性・方法」(8.0%)と続き、「子どもはお金の教育(金融教育)を受けたほうがよいと思いますか?」という問いに、86.4%が「受けたほうがよい」と回答した。
続いて、奨学金について調査を行ったところ、子どもが奨学金を「利用したことがある」という人は24.9%と、約4人に1人。そのうち、子どもに「奨学金について説明をした」人は88%という結果に。
また、全回答者に、子どもが進学するにあたって、今後、奨学金を利用してほしいと思うか聞いたところ、「思う」が32.6%、「思わない」が67.4%という結果に。さらに、子どもの奨学金を返済するのは誰の役割だと思うかを聞くと、「親(親族含む)」(33.9%)が「子」(29.2%)を上回り、最多は「親と子の両方」で36.2%だった。
一方、「教育ローンを利用したことがある」人は11.4%。そのうち、子どもに教育ローンについて説明した人は68.4%と、いずれも「奨学金」よりも低い結果となった。