「めちゃくちゃ きつい」“ガソリン高騰”が中学生の野球チームを直撃 照明の発電機や移動用バスで燃料代 月20万円以上

生活に直結するガソリンの高騰。影響は、こんなところにも出ています。
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9日午後4時半頃から名古屋市千種区のグラウンドで、いつもの練習がスタートした中学の軟式野球チーム「東山クラブ」。選手は3学年合わせて100人以上の名門。クラブがスタートして38年目。この夏の全国大会では約8000チームの頂点に輝きました。ここ10年では優勝2回、準優勝3回。
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基本的に練習日は土・日・祝日の昼間。自由参加の月曜と木曜の練習については午後4時半頃から8時半頃まで。日没後の練習には照明器具が欠かせません。
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(東山クラブ 藤川豊秀 総監督)「電気(照明)がだいたい17~18台くらい。発電機を5台前後稼働させている」
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照明をともすには発電機が必要で、その燃料はガソリンです。ピッチングマシーンを動かすにもガソリンは必要です
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(東山クラブ 藤川豊秀 総監督)「季節にもよるが(1回の練習で)20~30リットル超えるくらい使う。1回の練習で5000円~6000円、月に7~8万から10万くらいはかかる。めちゃくちゃ、きつい」さらに練習試合や大会に参加する際はチームバスで移動するので、それも含めてガソリン代は月に20万以上になるといいます。クラブ運営費の約3分の1がガソリン代なのです。
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(東山クラブ 藤川豊秀 総監督)「最初140円・150円になったとき『昔のハイオクの値段より高いな』という感覚だった。最近140円・150円が安く感じる」しかし、今後は国の補助金の段階的な縮小で今より1リットルあたり10円ほど値上がりすると…。(東山クラブ 藤川豊秀 総監督)「10円って簡単に言うけど、1か月で1万円くらい変わるんじゃないか」
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東山クラブの選手が納める月謝は4000円。野球関係者の間では「かなり安い」という声もあるようで…。(東山クラブ 藤川豊秀 総監督)「コーチや周りの人たちからは『もうちょっと(月謝を)上げていいんじゃないか』と。お金の部分や親の手伝いや協力がなくても、自分が野球をやりたかったらできるような場所をつくってあげたい」
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いま56歳の藤川監督が野球愛に燃え、18歳から運営してきた名古屋の東山クラブ。ガソリン代高騰は練習そのものに打撃を与える悩ましい問題です。
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振り返ると、2007年のガソリン代が1リットル139円ほどだったのが、2008年に159円ほどに20円値上がりしました。この時、藤川監督は断腸の思いで月謝を1000円値上げして、今の4000円になりました。今回は、その時よりも取り巻く環境が良くないといいます。
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(東山クラブ 藤川豊秀 総監督)「運営的に苦しい。もうやっていけないところがあって。今回はガソリン代が上がるうえに、周りの物の値段も全部上がっているから、その時よりもダメージがきついかも」