「習近平の顔面にパンチ」ワッペンが世界で話題に 非公式グッズまで登場

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台湾空軍のパイロットが身につけていた「クマのプーさんをパンチするツキノワグマ」のワッペンが、SNSを通じて世界中に広まり、海外では非公式のグッズが作られるなどのお祭り騒ぎとなっている。『CNN』『Reuters』などの海外メディアが報じた。
9日、台湾の軍事ニュースメディアはツイッターに、中国との軍事的緊張が高まるなか、台湾空軍のパイロットが戦闘機を点検している様子を公開した。
パイロットの制服には「くまのプーさん」の顔面をパンチするツキノワグマのワッペンが付けられており、写真を公開した後、このワッペンの需要が急激に増加しているという。
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なぜプーさんがこのような仕打ちを受けているワッペンが人気を博しているのかというと、プーさんはしばしばネット上で、中国国家主席である習近平の風刺に使われるからだ。
突き出たお腹を習主席になぞらえたミーム画像は「くまのシーさん」(習近平の発音はシー・チンピン)とも呼ばれ、中国当局の怒りを買っている。
そのため中国のネット上ではくまのプーさんの画像は検閲の対象であり、気軽に名前を使用することも難しい状況だという。
人気にあやかったのか、このワッペンに描かれたものと同じデザインが刻印されたグッズが、カナダやアメリカのECサイトで続々と販売されている。

そんな非公式グッズの多くはTシャツやキャップ、マグカップなどで、SNSでは「届くのが楽しみ」と購入報告をする人も見られた。オリジナルのワッペンは、桃園にあるミリタリーグッズ店のオーナーがデザインしたものだという。
このワッペンは台湾での売上を伸ばしただけでなく、SNS上でも「すばらしいデザイン」「これは欲しい」と言った声が相次いで寄せられている。
一方で「プーさんは関係ないのに」「プーさん検閲がますます加速する」と、くまのプーさんをミームにすることへの疑問を口にするネットユーザーも見られた。