トイレを3日で覚えた愛犬を『天才犬』と喜んでいたが…? 斜め上の展開に「おーい!」

犬を迎え入れて最初に始めるしつけといえば、『トイレトレーニング』。
一緒に暮らすうえで、一番大切なトレーニングといっても過言ではないでしょう。
実際ネット上には「おしっこをする際に合図を送る」「おしっこをするまでケージから出さない」など、犬のトイレ事情に関する情報があふれています。
実は筆者の愛犬ころちゃんこと、ころもくんは、我が家にやってきて3日でトイレを覚えた天才犬でした!
どうやら、もともときれい好きな性格だったようです。
サークルの中に置いてあるトイレの位置を覚えて以来、一度も場所を間違えたことはなく、飼い主の手間といえば、ただシートを替えるだけ。
「なんて親孝行な子なのか…!」と感動したものでした。
トイレトレーニング中のころちゃん
そんな手のかからない、ころちゃんでしたが、突如筆者を襲った悲劇の始まりは、ある初夏の朝…。
いつものように起床して、ころちゃんをサークルに入れ「ピッピしようね~!」と声をかけたところ、いつもならトイレでくるくると回っておしっこをするのですが、その日はなぜかしません。
ちなみに、ピッピとは我が家での、おしっこの呼び名です。
この状況に筆者は「おかしいな?」とは思ったのですが、「おしっこをしたくない朝もあるのかも」とあまり深く考えずに、朝の散歩へ連れ出してしまいました。
散歩中に外ではしゃぐ、ころちゃん
しかし次の日も、ころちゃんは家の中でおしっこをするのを断固拒否!
朝の散歩に行かず、おしっこをするまで待っていても意地でもしたくない様子でした。

結果、根負けした飼い主がお昼頃、外へと連れ出すことに。満足そうな、ころちゃんの『してやったり顔』は、今でも忘れられません。
おしっこはしていないが、サークルから出してほしそうな様子
その日を境に外でしか用を足さなくなってしまった、ころちゃん。
膀胱炎など健康面の心配があるので、飼い主としては「せめておしっこだけでも室内でしてほしい!」という気持ちです。
しかし、どれだけ懇願しても大好物のおやつで釣っても、我が家では二度としてくれませんでした。
それどころか、使わなくなったトイレでスヤスヤと眠り出す始末。
トイレの反対側にある、買ったばかりのふかふかのベッドが目に入らないのでしょうか。絶対にベッドのほうが気持ちいいのに…。
なぜかトイレで眠る、ころちゃん
「サークルの中にあるからいけないのかな?」と思い、いちるの望みをかけて外に出してみましたが…結果は一緒。
わざわざサークルから出て、トイレへくつろぎに来てしまいました。
トイレでリラックスするころちゃん
しばらく様子を見ていましたが、室内での排泄は断固拒否の姿勢を崩さぬまま…。
諦めた筆者は、せめて少しでも快適に過ごしてもらおうと、トイレの中にバスタオルを敷いてみましたが「邪魔だ!」といわんばかりに、どかされる始末。
コロちゃんにとっては、硬いトイレが一番心地いいようです。
その後、筆者ところちゃんは台湾から日本に引っ越しをしました。

「新居でトイレを覚え直してもらって、今度こそ室内でおしっこしてもらうぞ!」と意気込み、新品のトイレを購入!その結果がこちらです。
新居の新しいトイレでリラックスする、ころちゃん
引っ越そうが、トイレが変わろうがお構いなしのころちゃん。
「トイレが一番落ち着くんです」という顔つきで、スヤスヤと寝息を立てて眠っています。
『親の思うほど子は思わぬ』とは、まさにこのことですね…。
結局、日本に引っ越し後も、トイレは散歩中にしかしていないという状況です。それでも、天使のような寝顔に胸キュンさせられ「ころちゃんが好きなら、まぁいいかな…」と思う、親バカの筆者なのでした。
[文/キジカク・構成/grape編集部]