「生活が苦しくなる…」ガソリン値上がり前の“駆け込み給油”…補助金縮小で1Lあたり5円ほどの値上がり予想に

『1リットル173.7円』これは12月16日時点での新潟県内のレギュラーガソリンの平均価格です。しかし、政府の補助金が19日から段階的に縮小されるため、1リットルあたり5円ほどの値上がりが予想されています。値上がり前に多くの客が駆け込んだガソリンスタンドの様子を取材しました。
【齋藤正昂アナウンサー】「国道116号沿いのガソリンスタンド。現在は給油待ちの車の列ができるほど混雑した状態となっています」12月18日午前、多くの客が訪れていたのは、新潟市西蒲区にあるガソリンスタンド。【イエスト 平倉浩幸 常務取締役】「今週に入ってから、通常より(客が)2~3割増えている」なぜ今、給油をする人が増えているのか…【お客】「あすから上がるから、詰めるだけ詰めて」【お客】「あすから値上がりすると、子どもから電話が来たので給油に来た」背景にあるのは12月19日から予想されるガソリン価格の値上げです。政府はこれまでレギュラーガソリンの価格が1リットル当たり168円を上回った場合は、185円までの差額を60%補助。さらに185円も上回った場合は、プラスして超過分を全額補助して、1リットルあたり最大175円となるように調整していました。しかし、19日からは185円を超える価格への全額補助は継続するものの、168円から185円までの補助率が半分の30%に引き下げられます。このため、19日からは5円程度の値上げが見込まれていて、18日はレギュラーガソリン1リットルあたり165円で販売していたこちらのスタンドでも…【イエスト 平倉浩幸 常務取締役】「170円台には到達するのかなと。仕入れ元が上がってきたら上げないと会社的にも大変になるので、そこはご理解いただきたい」この状況に理解を示しながらも、客からはさらなるガソリン価格の上昇に悲鳴にも似た声が聞かれました。【お客】「結構厳しい。正直、生活が苦しくなるのかなとは思う。(Q.車がないとなると?)新潟はきついと思う」【お客】「年金暮らしだと、じわじわと響いてくる」
また…【イエストセルフ 佐藤健太郎 店長】「新潟県はすごく寒いから、灯油の減りがすごくいい」補助金の緩和は、この時期に欠かせない灯油の価格にも反映される見通しです。18日、ポリ容器を10個以上用意し、スタンドを訪れていた客も…【お客】「ストーブがないとどうにもならない。上がっても下がることはないから」
物価高に追い打ちをかけるようにやってきたガソリンの値上げ。【イエスト 平倉浩幸 常務取締役】「とにかく常に満タンで、(ガソリンの)給油や灯油のご準備をされたほうが良いかと思う」また来年1月16日には補助金がさらに縮小され、再びガソリン価格の値上げが予想されることから、スタンドは早めの給油を呼びかけています。