遅延ひどすぎて「ダイヤ分割」近鉄バスが実施 途中の駅前バス停で「無料乗継」対応へ

JR住道駅で確実に定時に発車できるようになります。
遅延ひどすぎて「ダイヤ分割」近鉄バスが実施 途中の駅前バス停…の画像はこちら >>近鉄バスの車両(画像:近鉄バス)。
大阪府を中心に運行する近鉄バスは2023年4月13日(木)、京阪萱島駅~JR住道駅~近鉄八尾駅を南北にむすぶバス路線について、一部便をのぞきすべて「JR住道駅止まり」に変更すると発表しました。変更は6月1日から。
この路線では渋滞により遅延が常態化。住道駅から乗る利用者にとってダイヤが意味を成さない状態になっていることから、運行を分割し、住道駅出発を定時で行えるようにします。
住道駅をまたいで連続利用する乗客は、乗降時にICカードをタッチすれば、1本のバスを乗り通した扱いとなります。なお現金の場合は乗り継ぎ非対応で、個別に運賃を払う必要があります。新たなダイヤでは、住道駅で15分程度の乗り継ぎ時間が設けられていますが、先発のバスがあまりに遅れた場合、それを待たずに住道駅でバスが定時出発していく形になります。
6月のダイヤ改正では、この分割ダイヤとあわせて、一部区間で遅延分の余裕時間を含んだダイヤに変更し、各停留所への到着の定時性を向上させるとしています。
ちなみに鉄道でも全国的に、長距離を走る普通列車が減少し、主要駅間の短距離便が中心となるダイヤになりつつあります。これも、遠方でのダイヤ乱れを広範囲に波及させないことが目的のひとつとなっています。