飲酒運転で事故を起こした新潟県警の現職警察官を“危険運転致傷罪”で起訴 事故で50代男性がケガ 県警は警察官の男を免職処分に

新潟地方検察庁は20日、今年11月に飲酒運転をして事故を起こした警察官の男を危険運転致傷の罪で起訴したと発表しました。危険運転致傷の罪で起訴されたのは、西蒲警察署に勤務していた巡査長・鈴木貴之被告(32)です。起訴状によりますと、鈴木被告は11月11日、新潟市中央区内で運転開始前に飲んだ酒の影響により、前方注視および運転操作に支障が生じる恐れがある状態で普通乗用車を発進させて運転を開始し、アルコールの影響により、その走行中に正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で車を運転。西蒲区内の道路を時速約35kmで進行中、そのアルコールの影響により、対向車線を進行してきた車に衝突させた罪に問われています。衝突した車の運転手の50代男性は腰を捻挫するケガをしました。警察は当初、酒気帯び運転で鈴木被告を現行犯逮捕していましたが、検察は危険運転致傷罪で鈴木被告を起訴しました。
また、県警は20日付で警察官の男を懲戒免職処分にしたと発表しました。松川寛治首席監察官は「警察官による非違事案について、捜査・調査を尽くした上で厳正に処分いたしました。今後は厳正な規律の保持を目的とした職務倫理教養のあり方などについて不断の見直しを図り、信頼回復に努めて参ります」とコメントしています。