極悪犯と同姓同名&生年月日まで一緒の男性 苦悩を告白「誤認逮…の画像はこちら >>
「親からの最初のプレゼント」とも言われる名前。だが、そのせいで周囲からいじめられた、嫌な思いをした、という人もいるかもしれない。「名前のせいで悩みが尽きない」と頭を抱える1人の男性の話題を、このたびイギリスの『The Sun』や『Oddity Central』が報じた。
コロンビアの首都ボゴタに住む、レネ・マルティネス・グティエレズさん(46)。犯罪歴は一切なく、日々真面目に働き、家族との静かな暮らしを好む、ごく普通の男性だが、じつは過去13年間において3回もの「逮捕歴」があるという。
理由は彼の名前。極悪犯として国際指名手配されている、ペルー出身のドラッグ・ディーラーと同姓同名なうえ、なんと生年月日まで同じなのだ。
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レネさんが最初に逮捕されたのは2010年。新たなビジネスを始めるため近くの警察署に出向き、司法記録の証明を求めたときだった。
警察官はみるみる表情が青ざめ、「ペルーの出身か」と質問。レネさんは否定したが、理由も告げられず腕を引かれて留置場へ。そのまま8日間も監禁されてしまった。釈放された彼は、その足で逮捕された原因を知るべくペルー大使館へ駆け込んだという。
大使館員はそんなレネさんに「じつは、あなたと同じ『レネ・マルティネス・グティエレズ』という男に国際逮捕状が出ているんです」と説明した。
なす術もないまま、レネさんは翌年に再び逮捕された。職場が窃盗被害にあい警察が駆け付けた際、職員名簿のレネさんの氏名や生年月日に反応。彼はまたしても身柄を拘束され、2ヶ月間を拘置所で過ごしたのだった。
なんとか無実が証明されるも我慢の限界を超え、レネさんは家族を連れアメリカに移住した。しかし昨年12月、父親の余命がわずかだという知らせを受け取り、最後に一目会いたいと10年ぶりにコロンビアの空港に降り立った。
すると、飛行機を降りたレネさんをインターポール(国際刑事警察機構)の職員が待ち構えていた。求めに応じて身分証を提示したところ、ロス・マルティレス警察署に連行され、なんと現在も拘留されたままだという。
(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)