平日は“部活” 土日は“クラブチーム” 変わる中学校の「部活動」 自治体×企業で練習サポート

私たちのまわり、学校での「部活動」の姿が変わりつつあります。近年、中学校の部活動は教員の負担の大きさや少子化の影響で、全国的に学校単位で運営することが難しくなっています。こうしたことから国は2023年度から、公立中学校を中心に、休日の部活動を段階的に学校から地域の指導者やクラブに移行する取り組みを進めています。
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名古屋でも来年10月から全ての市立中学校の休日の部活動を廃止。休日は地域のスポーツクラブに指導を依頼し、学校の活動とは完全に切り分けることで、教員の負担を減らしたい狙いです。
21日、岐阜県下呂市の萩原南中学校では、男子バレーチームの練習が行われていました。下呂市でも今年度から部活の指導の地域移行が進んでいます。週末は、市内の中学3校が合同で「下呂市男子バレーボールクラブ」として地域の指導者ら外部の手も借りて練習をしています。
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完全に学校の部活動と切り離しているわけではなく、生徒たちは平日はそれぞれの学校で部活動としての練習もしています。ただ、対外試合となるとこのクラブチームでの出場となります。理由は、部員数が足りず単独ではチーム編成ができない中学校もあるからです。
この日、生徒たちが着ていた練習着には企業のロゴが。(生徒)「スポンサーがついている服を見たことないので、こういうの着てみて、なかなかうれしい」「気に入っています。めっちゃいい」
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実は、下呂市はことし6月、スポーツのクラブチームの運営支援を取り持つ社団法人と協定を締結しました。この社団法人が部活動支援に賛同するスポンサーを探して、指導者の研修や学校の部活動費なども捻出します。生徒たちの練習着のロゴは支援に手を上げた7社のもの。練習着は下呂市内にある6校の中学校全ての生徒、約800人にプレゼントされたといいます。しかし着るかどうかは生徒や各クラブの自由。強制力はありません。
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いま、下呂市が企業側に期待していることは。(下呂市教育委員会 中村好一教育長)「今お願いしているのは、子供たちを教える指導者の研修です。ゆくゆくは子どもたちの移動費や指導者の謝金など、活動費に回っていけばいいなと思う」各学校単独での部活運営が難しくなる中、その形がここでも変わってきています。
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