どうすればPTAに立候補したくなる?ポイントは活動内容の”明確化”と”効率化”【新潟】

学校と保護者が協力し、運営する学校のPTAですが、その役員決めには強制的なイメージがつきまといます。今回は「立候補したくなるPTA」の実現を目指す学校のPTAを取材。そこには組織や仕事内容の改革がありました。

新潟市の紫竹山小学校。今年度、全てのPTA役員が立候補者のみで選出されたと話すのは、会長の大堀正幸さんです。

3年かけて紫竹山小学校のPTAの組織改革を進めてきました。

【紫竹山小学校 大堀正幸PTA会長】
「負担になってしまうとか、PTAに今後も悪いイメージが起こってしまうとPTAが持続的に続いていかない」

大堀さんがこれまでのPTAで問題視した一つが「活動の内容が保護者に伝わっていない」というものでした。

【紫竹山小学校 大堀正幸PTA会長】
「役員アンケートからも一番不満・不安だったのが、どういう業務をするのかが分からなかった、なんですよ。やったは良いけど、思ったより大変だったとか、こんなこと聞いていなかったとか」

そこで今年度は、組織の名称を変更。

環境育成部は花壇管理サポーターに。広報誌の発行を辞め、インスタグラムでの配信に切り替えたことから広報文化教養部はインスタチームに。

名前からも活動内容が分かるようにしました。

また、会長自らがPTAの活動内容をプレゼンする動画を2月末から配信し、3月の役員選考までにPTAへの理解を促しました。

そのほか、役員の負担を軽減するため、対面である必要がない打ち合わせは「リモート」に。

【PTA役員】
「家事をしながら会議に出たりするが、要所要所で自分のタイミングで参加できるのも楽になったところ」

【PTA役員経験者】
「思ったより(集まる)回数が少なくてすごく活動しやすいな、楽しいなと思いました」

さらに、将来的な少子化を視野に昨年度67人だった役員の数を54人に削減しました。

【今年度初めて役員】
「(PTA役員は)今まで大変そうだと思っていたが、話を聞いたときに意外と楽しそうだったり、負担無くできるのかなと思ったので、今回やってみようかなと思って立候補させてもらった」

役員がすべて立候補者で成立するというポジティブな変化を学校も歓迎しています。

【紫竹山小学校 風間弘子校長】
「親御さんが元気になると教職員との連携も図られて、教職員も元気になる。そうすると、それがすべて子どもたちに還元されていくのでとてもいい取り組みだと思っている」

立候補したくなるPTAは、活動内容の明確化と効率化から生まれていました。