日本トランスオーシャン航空(JTA)は26日、子会社の琉球エアーコミューター(RAC)の波平進社長が同日付で辞任すると発表した。取引先と不適切な金銭のやりとりをした疑いがあるとして、同日の臨時取締役会で辞任の申し出を了承した。来年1月10日のRACの臨時株主総会を経て、JTAの野口望社長が暫定的にRAC社長を兼務する。社長不在の期間、RACの安次富みさえ取締役が代表権を担う。
JTAによると、波平氏は20日、JTAの取引先の個人事業主から金銭を請求されているため、辞任したいと同社に申し出た。
波平氏は個人間のトラブルと説明しているが、JTAは同社に業務上の損害を与えた可能性を含めて詳細を調査している。波平氏がRACの社長に就任する22年6月より前のJTA在職中に不適切な金銭のやりとりがあった疑いがある。時期や期間、金額は不明。JTAの関連業務で、個人事業主と年間平均1億円の取引があったという。
波平氏はJTA執行役員も辞任する。JTAの野口社長は「(不正の)明確な証拠は今のところ見えていない」とした上で、弁護士を含む第三者委員会を設置すると明らかにした。本年度内に調査結果を出したい意向。
(政経部・大川藍)JTA、弁護士を含む第三者調査委を設置へ 辞任した波平RAC…の画像はこちら >>