“かかり木”の伐採作業中に危険箇所に立ち入らせた疑いで森林組合などを書類送検【新潟・佐渡市】

佐渡労働基準監督署は19日、佐渡市の間伐作業現場で、かかり木の処理作業中、危険のある箇所に労働者を立ち入らせた疑いで森林組合と組合の統括部長を書類送検しました。

労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、佐渡市の新穂森林組合と統括部長です。

去年11月18日、佐渡市新穂田野沢の間伐作業現場で、新穂森林組合の70代の男性作業員が伐採した木が他の木に寄りかかっている、いわゆる“かかり木”の処理作業を行っていたところ、男性作業員が処理したかかり木が70代の女性作業員に激突し、女性作業員は骨盤輪骨折などの重傷を負いました。

労働安全衛生法では、労働者にかかり木の処理作業を行わせる場合、かかり木が激突する危険を防止するため、かかり木の処理作業を行う労働者以外の労働者を危険箇所に立ち入らせてはならないことが規定されていますが、当時、危険箇所に労働者を立ち入らせた疑いがもたれています。

佐渡労働監督署は組合などの認否については明らかにしていません。