年収1,500万円以上の人ほど実践している「タイパ」行動とは?

ヴァリューズと三菱UFJ信託銀行は協同で4月18日、「タイパ」の実態調査の結果を発表した。調査は2月14日、情報銀行サービス「Dprime」を利用する20代~50代のユーザー1万7,284名(男性7,941名、女性9,343名)を対象にインターネットで行われた。

まず、「タイパ」(タイムパフォーマンス=時間対効果)という言葉を知っているか尋ねたところ、男女ともに若い世代ほど認知率が高く、最高は20代男性で58.9%、最低は50代女性で34.9%。

普段から「タイパ」を求める行動をしているかを聞くと、男性は若い世代ほど実践度が高い一方で、女性の実践度は30代(58.2%)、20代(56.6%)、40代(52.2%)の順に。30代女性は手がかかる小さな子供の育児を抱えている人が多いことから、より「タイパ」を意識した生活を送っているよう。

次に「タイパ」実践者に対して、普段どのような「タイパ」行動をとっているかを聞いたところ、性・年代を問わず「動画の倍速再生」が最もメジャーで、約半数の回答者が実践していると回答。若者ほど実践傾向が強いのは「動画の倍速再生」(20代男性56.5%、20代女性55.7%)や「ショート動画の視聴」(同22.0%、31.1%)。

また、女性の割合が高いのは「冷凍食品」や「ミールキット宅配サービス」といった料理系や、「ロボット掃除機」「ほったらかし調理家電」などの家電系だった。

さらに、世帯年収別に集計すると、高年収層の1,500万円以上の層では、「ロボット掃除機」「ミールキット宅配サービス」「家事代行サービス」といったカテゴリで高く、最新の家電やアウトソーシングによって家事を切り出し、効率よくタスクをこなしている高年収層の様子がうかがえた。

続いて、「タイパ」関連の行動によってどのような時間を捻出したいのかを教えてもらったところ、全世代で共通して「1人でゆっくり過ごす時間」と「睡眠時間」が高い結果に。

特に、若者ほど「睡眠時間」(20代男性57.3%、20代女性59.4%)に、女性は全年代で6割超えで「1人でゆっくり過ごす時間」に、若い男性は「資格やスキルの勉強時間」(20代男性26.4%、30代男性22.0%)にあてたいと考えていることが明らかに。若年層はメリハリ、女性はリラックスできるプライベートな時間、若い男性は生産性を重視していることが分かった。