“ワンランク上のファミレス”として知られるファミリーレストラン「ロイヤルホスト」だが、実は一部でビュッフェ形式の朝食を展開している店舗があることをご存知だろうか。
ということで、いろんな飲食店の“朝用メニュー”を食べ比べる本企画、今回はロイヤルホストのモーニングビュッフェを実食。ワンランク上のファミレスはビュッフェメニューもワンランク上なのか、果たしてその実態は……!
○▼1,800円で味わえるロイヤルなモーニングビュッフェ
ロイヤルホストは全国に約220店舗を構える大手ファミレスチェーンで、一般的なファミレスと比べて価格設定がやや高いぶん、サービスや店内の雰囲気も上質で高級感が漂っている。
そんなロイヤルホストでは、東新宿駅前店や八丁堀店、横浜駅前店、仙台花京院店などごく一部の店舗でモーニングビュッフェを実施しているが、実施店舗がかなり限られているため、この事実はあまり知られていない。
つまり、ロイヤルホストのモーニングビュッフェを利用すれば、「私はロイヤルホストのモーニングビュッフェを食べたことがあります」とドヤる資格が得られる……ハズ。
今回お邪魔したのは横浜駅前店。モーニングビュッフェは1800円だった。朝食にしてはなかなかロイヤルな価格である。実際にどんなメニューが並んでいるかというと、こんな感じ。
まずは主食から。パンが4種類とパンケーキ、そして……
釜で炊かれたと思わしきご飯に……
味噌汁やチキンコンソメスープ、カレーなどもズラリ。
期待の副食も豊富で、ベーコンやハッシュドポテト、上海焼きそば、ウインナー、チキンのトマト煮込み。
和テイストの和え物や辛子明太子、サラダや玉子料理など、バラエティ豊富だ。
ドリンクはコーヒーなどの他に、フレッシュなジュースも数種類用意されている。
和洋折衷さまざまな料理が揃っているので、これらを存分に楽しむには、ある程度の作戦を組み立てたほうがよさそうだ。今回はご飯とパンでそれぞれ食材の布陣を変えていくことにしよう。
ということで、まずはご飯パターンから。
はい、じゃあまずは辛子明太子をご飯でいただきましょう。
うん、間違いない。このコンビはマジで無敵すぎる。明太子は粒のプチプチ食感がしっかりと感じられ、無駄に塩っぱいわけでもなく、まさにいい塩梅に仕上がっている。こりゃあご飯が無限に進むぜ……。明太子好きの人であれば、明太子ご飯を満腹になるまで食べ続けるというのも選択肢のひとつだろう。
こちらはホウレン草のシュウマイ。食感はなめらかで、ホウレン草風味でひと味違ってウマい。ご飯もめちゃくちゃ進む系である。
上海焼きそばは日本の一般的な焼きそばと比べてかなり細麺で、味付けはオイスターソースを使っているのか、コクのようなものが感じられる。う~ん、これも美味しい。大口開けてバクバクっと食べてやりたい衝動に駆られるが、ここは我慢。
ここまで食べてわかったのは、全体的に優しくて上品な味わいであるということ。鮭も塩分も控えめでホクホクした身が美味しいし、春野菜のはんなり和えや菜の花の白和えも素朴ながら素材本来の味わいが感じられる味付けになっていた。
さて、続いてはパンのパターンで行ってみよう。
うむ、先程のご飯の布陣と比べ、同じ店とは思えないくらい系統がガラリと変わった。これがビュッフェの醍醐味である。
やっぱり嬉しいのがベーコン! 家でカリカリに焼き上げるのはなかなか難しいので、ここぞとばかりに食べてしまう。塩っけも強めでパンが進む。う~ん、ウマい。
チキンのトマト煮込みはトマトの酸味と甘みが絶妙。自然な味付けでやはり素材の味がしっかりと楽しめる。肉も柔らかくてウマウマ。
ウインナーは皮がパリパリでジューシー! 肉汁がジュワ~っと溢れ出してくる。
チキンコンソメスープはコク深く、キャベツなどの野菜の旨みも溶け込んでいて上品。落ち着く味わいである。
あっ、そうだ。“あいつ”を忘れていた。あいつとはもちろん……
カレーである。忘れていたというか、楽しみにとっておいたのだが。実際、カレーは今日イチと言っていいほどクオリティが高く、じっくりと炒めたであろう玉ねぎの甘みが溢れており、複雑なスパイスの程よい辛味が最高にウマい! 牛肉もたっぷりと入っており、これはかなりのこだわりが感じられる。これはかなりレベルが高い!
最後はヨーグルトにフルーツカクテルをトッピングして乳酸菌とビタミンを補給。さくらライチという珍しいジュースも飲ませてもらったが、華やかなさくらとフレッシュなライチのフレーバーが絶妙でなかなか癖になる。
いや~、それにしても食べた食べた。超満腹で大満足! ちなみに、持ち帰り用のカップコーヒーも置かれていたので、ありがたくいただいて店を後にした。こういうホスピタリティって本当に嬉しいよね。ごちそうさまでした!
実施店舗が少ないので、利用できるチャンスがあればまさにラッキー! ロイヤルホストのモーニングビュッフェ、ぜひ一度試してみてほしい。
猿川佑 さるかわゆう この著者の記事一覧はこちら