人為的ミスで…県が公文書を誤って消失 庁内の起案文書などの添付ファイル10万件超【新潟】

県は21日、業務で使用している公文書管理システムに登録していた約10万3000件の電子データを、誤って消失したとみられると発表しました。

法務文書課によると、消失したとみられるのは今年3月24日午後9時~31日の午後11時59分までに、県が使用している公文書管理システムに登録された電子データの一部です。

データの内容は庁内の起案や決済等の意思決定手続きの書類の添付データなどです。

4月10日、システムに登録した文書の添付ファイルが開けなかったため、県は保守業者に調査を指示。

保守業者が詳しく調査を進めたところ、本来であれば保存しておくべき10万3389件の電子データが消失した可能性があることが分かりました。

消失した理由について、県はプログラムの変更を挙げています。

保守業者が管理していた公文書管理システムに3月24日に新たな機能を適用させたところ、不要なファイルを自動的に削除する既存のプログラムが、本来必要であるファイルを不要と判断し、必要なファイルが削除されてしまったということです。

県は情報が保守業者のデータベースに残っていた場合、消失したデータのすべてが復旧出来るとしていて、復旧可能かどうかを5月7日までに確認する方針です。

【県法務文書課 仲村正和課長】
「大変申し訳ない。保守業者の体制などを精査したい。損害賠償を行うかどうかは検討中」