全品500円!24時間無人営業の古着屋 障がい者就労支援団体が企画「社会へのステップに」【新潟】

近年、新潟県内でも24時間営業の無人の古着販売所が増えています。驚くのはその価格設定で全品500円!その安さの秘密に迫りました。

白山駅前に去年11月にオープンした「Fullgear」。

【長谷川珠子アナウンサー】
「店内に入ると約3000点の古着が所狭しと並んでいます。値札を見ますと、価格は本当に全品500円!中にはブランド商品もありますが、やっぱり500円です」

店内に店員の姿はなく…料金箱に現金を入れるかQRコード決済で支払いを済ませれば、24時間いつでも古着を購入出来ます。

TicTokを投稿した穂苅さんに話を聞くと…

【Fullgear 穂苅匠さん】
「学校が近いので下校途中の学生さんがいっぱい来るようになって、古着が高いという概念を壊していきたくて、誰でも手軽にファッションを楽しめるお店を目指してる」

そこで、穂苅さんに古着でコーディネートを組んでもらうことに…

【長谷川アナウンサー】
「トータル2000円でコーディネートが完成しました。ネクタイでかっちりさせつつも、デニムでカジュアルさを表現。春のお出かけにぴったりです」

カラーアイテムを使ったおしゃれなコーディネートが破格の値段で完成しました。

しかし、一体なぜ全品500円という価格設定が可能なのでしょうか?

【らいふあかり 小野剛嗣さん】
「福祉と連携してやることが価格を抑えられる要因になっているかなと」

障がいがある人の就労を支援する団体が雇用の場を作ろうと始めた「Fullgear」。

団体の利用者が力を合わせ古着を管理することで、勤務時間を毎日4時間に抑え人件費を削減。それが低い価格設定に繋がっていると言います。

【らいふあかり 小野剛嗣さん】
「古着を通して、店舗の清掃だったり、接客を通して利用者さんが一人でも多く一般社会に馴染めるようにという思いも込めて、古着屋を立ち上げた」

店で働く利用者は古着の整理整頓やタグ付けを手分けして担当。

【らいふあかりの利用者 広木友也さん】
「売れたらいいねとか、どの服が一番売れたねとか、話し合いながらやっていけて嬉しい」
Q日々の生活が楽しくなった
「めっちゃ楽しいですね、若い人もたくさんいますし、初めてなので、あんまり分かんないけど、何とか毎日楽しみながらやってます」

【らいふあかりの利用者 坂井宏太さん】
「結構楽しいですね、色々な服が見れたりして服の種類とかも知れて楽しい」

仕事を通して生活に張り合いも生まれているようです。

【らいふあかり 小野剛嗣さん】
「一般社会で働くためのステップアップの一つとして皆さんに(仕事を)覚えてほしい」

500円という驚きの価格を実現する古着屋は、障害者が一般社会に踏み出すための挑戦の場ともなっていました。