『ゼロゼロ融資』県内の企業は今年7月に返済開始のピークに「不安がある人は相談窓口へ」【新潟】

ウイルス禍で低迷する企業を支えてきた「ゼロゼロ融資」。県内では今年7月に返済開始のピークを迎える見込みで、県信用保証協会は相談窓口を設置するなどして対応しています。

【記者リポート】
「新潟市中央区です。感染症拡大時と比べ人通りは戻ってきているように見えますが、まだ経済は完全には回復していない状況です。こうした中、懸念されていのが各事業者が感染禍で借り入れたお金の返済です」

新潟市中央区にある県信用保証協会。

【県信用保証協会保証推進部 栗山充部長】
「ちょうどこの夏場が最もピークになる」

懸念を示すのは「ゼロゼロ融資」の返済についてです。

ウイルス禍で低迷する企業を支援するために設けられた実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」。

県内では、この制度で約2万8000件の融資が行われました。多くの企業では今年の夏に無利子が適用される3年の期間が終わり、融資の返済が始まる予定で、県内では7月にそのピークを迎えます。

しかし…

【県信用保証協会保証推進部 栗山充部長】
「物価のほうも急激にあがっていますので、新型コロナ前とは環境が変わってきています」

企業によっては通常の融資にゼロゼロ融資が加わったことで返済額は数倍に上昇。

さらに物価高などで利益も少なく、返済によって事業の継続が困難となる企業が出てくる恐れもあります。

このため県信用保証協会などはゼロゼロ融資の返済などに関する相談窓口を4に月設置。少しでも不安がある場合は早めの対応や相談を呼びかけています。

【県信用保証協会保証推進部 栗山充部長】
「1社でも多くなんとか事業維持、あるいは発展していっていただきたい」

相談窓口は来年5月末までです。