東海地方 この先寒さが緩む日も 積雪の多い地域は雪解けによる…の画像はこちら >>
先週からの断続的な寒気の流れ込みで、岐阜県の山地では積雪が急増し、白川村では1メートルを超える積雪となっています。この先は、寒さが緩む日もあるため、雪解けによる災害や事故に注意が必要です。
東海地方 現在の積雪の状況は?
きょう1月31日(火)17時現在の積雪岐阜県 白川村: 114ンチ(平年比98%)岐阜県 飛騨市(河合): 84センチ(平年比91%)岐阜県 郡上市(長滝): 59センチ(平年比100%)岐阜県 飛騨市(神岡): 57センチ(平年比100%)岐阜県 高山市: 9センチ(平年比39%)岐阜県 本巣市(樽見): 8センチ(平年比30%)東海地方では、平年並みの積雪の所が多くなっています。31日17時現在、なだれ注意報が、揖斐川町、郡上市、高山市、飛騨市、白川村に発表されていますので、引き続き注意して下さい。
2月のスタートは気温上昇 寒さが緩む
あす1日(水)は、暖かな空気が入るため、名古屋の最高気温は11度の予想です。1月24日以来の二桁気温となり、2月中旬並みの陽気となるでしょう。また、平年を下回る非常に厳しい寒さが続いていた高山でも最高気温は5℃の予想で、2月中旬並みとなりそうです。寒さが緩むため、日中は雪解けがぐんぐん進む見込みです。
週間天気
あす1日(水)は、気圧の谷が日本海から南下するため、所々でにわか雨やにわか雪となるでしょう。気圧の谷の通過後は、2日(木)にかけて冬型の気圧配置となる見込みです。岐阜県の山地では雪が降りやすく積雪となりますが、大雪の心配はなさそうです。3日(金)から7日(火)にかけては、山地のごく一部で雪が降る程度で、広く晴れて大きな天気の崩れはないでしょう。また、気温は平年並みか高い日が多く、日差しの暖かさを少し感じられる日もありそうです。
急な雪解け 注意点は?
暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。