小池百合子東京都知事が自民候補応援で和歌山入り「何とかして勝ってもらう」 吉村洋文大阪府知事は東京で「古い政治は要らない」

小池百合子東京都知事が22日午前、JR和歌山駅前で、衆院選補選(和歌山1区)の自民公認候補の応援演説に駆け付けた。和歌山では15日に岸田文雄首相が雑賀崎漁港での応援演説の場で爆発物を投げられる事件が起きたばかり。
都知事選に立った2016年に自民を離党している小池知事だが、候補者は「国会時代の友人、仲間、同志。衆院予算委員会では50音順のカ行でお隣同士」(小池知事)と、この日朝一番のフライトで和歌山まで飛んできた。新進党時代から政治の師匠と仰ぐ二階俊博衆院議員(和歌山3区)との強いつながりもある。
自民候補は維新の新人候補と接戦している状況で、小池知事は「なかなか厳しいというお話。何とかして勝ってもらうことが必要」と約1500人の聴衆に訴えた。コロナ感染による死者数の少なさなど都政の話もしつつ「兵庫県に生まれ、両親の新婚旅行先は(和歌山の)白浜温泉でした」と同じ関西人の仲間意識をアピールする場面もあった。約10分間の演説を終えると、東京へトンボ帰りした。
一方で、和歌山1区のライバル陣営の維新共同代表を務める吉村洋文大阪府知事は、この日は区議会議員候補らの応援演説のために東京で活動した。
JR赤羽駅での北区議会候補者の演説会では、大阪での財政改革成功を説明しながら「普通だったら(候補者は)東京なら自民、立民で出た方が受かりやすいのに、維新の旗を立てている。僕らは次世代の方を向いた政治をします。古い政治は要らない」と語気を強めた。