「これから先も、働き続けたい」女性は73%、年代別働きたくない人の割合は?

「みんなの転職『体験談』。」は、20代から50代の女性を対象とした「これから先の働き方」についてのアンケートを実施した。アンケートテーマは「女性の望む働き方について」で、3月30日から4月10日に20代~50代の女性400名を対象に調査した。

女性への「これからも働き続けたいですか? 」という質問に対して、「どちらかというと働きたい」と回答した人は全体の73%、「どちらかというと働きたくない」と答えた人は27%だった。7割以上の人は、今後も働きたいという気持ちのほうが強いことが分かる。

「働きたい」と答えた人の中にも、心のどこかで仕事を辞めたいと感じている人がいるかもしれない。あえてどちらかを選ぶとすれば「働きたい」という気持ちが上回っていると捉えることもできるだろう。

年代別の結果では、年齢が上がるほど「働きたい」という回答が増える傾向が見られた。50代以上は、約8割が「働きたい」と答えている。年齢が上がるにつれて、自身や家族が定年退職を迎えた後の人生設計について考える方の割合が増えていくことが推測される。

次に、「働きたい」と答えた女性294人を対象に、働き続けたい理由を質問した。なぜ今後も働き続けたいと回答したのだろうか。最も多かった回答は「現在の生活を維持するため」で、働き続けたいと回答した人のうち33%を占めている。他にも「将来または老後の蓄えのため」「家族を養っていくため」といった理由を合わせると、金銭面を理由に挙げた人の割合は63%に達していた。

「働きたい」理由を年代別に見ると、全ての年代で「現在の生活を維持するため」と回答した人の割合が3割を超えていた。一方、「将来または老後の蓄えのため」と答えた人が最も多かったのは40代、「有意義な時間・人生を求めて」という回答が最も多かったのは50代以上という結果が出ている。反対に「趣味・余暇を楽しむため」と回答した人の割合は、30代以上では5~6%に留まっていた。

次に、「どちらかというと働きたくない」という回答の理由を見ていく。「働きたくない」と答えた人のうち、理由として挙げられていたもので最も多かったのは「自分の時間を大切にしたいため」で、回答全体の30%だった。一方で、「趣味・余暇を楽しみたいため」との回答は12%に留まっていることから、「自分の時間を大切にする」ことの意味合いに幅があることが窺える。また、「怪我・病気そのほか健康上の理由」が2割近くに達していることから、体調面も今後の働き方に少なからず影響を与えていることが分かる。

働きたくない理由を年代別に見ると、「自分の時間を大切にしたい」という回答の割合が最も高いのは20代でした。反対に、50代以上では「怪我・病気そのほか健康上の理由」が最も多く40%に達していた。

これからの働き方や生き方で望んでいることで、最も高い割合を占めていた回答は「無理のないペースで働いていたい」で、全体の15%だった。他にも「仕事と家庭をバランスよく両立したい」が13%だったことから、仕事一色の生活にしたくないと感じている人が多いことが見て取れる。一方で、「仕事にやりがい・楽しみを見つけたい」「当面は仕事に専念したい」との回答が合わせて20%にのぼっており、今は仕事を頑張りたいという考え方の人も少なくないことも窺える。

年代別に見た場合、最も多かった回答は、20代がスキルを身につけたい・高めたい(19%)、30代が仕事と家庭をバランスよく両立したい(17%)、40代が無理のないペースで働いていきたい(23%)、50代以上が仕事と家庭をバランスよく両立したい/当面は仕事に専念したい(いずれも14%)となった。年齢を重ねるごとに、働き方と健康・暮らしとのバランスに対する関心が高まっていく傾向がある。

さらに、アンケートでは、今後の働き方・生き方について不安に感じていること、不満に思っていることも質問した。最も多かった回答は「収入が少ない・出費が多いことへの不安・不満」で、全体の19%を占めていた。「働き続けたい理由」の質問では全年代で3割以上の人が「現在の生活を維持するため」と答えていたことを踏まえると、経済的な問題に対する不安・不満を抱えている方が数多くいることが分かる。このほか、上位を占めていた回答として「家事・子育てで時間が取れない」「自分の望む働き方が出来ない」などが挙がった。