愛知県みよし市が単独で火葬場を作ることになりました。背景には「火葬待ち」の実態が。愛知県豊田市にある火葬場「古瀬間聖苑」。ここは現在、土地や建物を豊田市とみよし市が共同で所有していて、豊田市が火葬業務や事務を行い、みよし市は豊田市に委託しています。しかし…
火葬待ちが「今までにない件数」日本一“炉の数が多い”名古屋の…の画像はこちら >>
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(古瀬間聖苑 奥村弘樹所長)「きょうは20件ご予約いただいている」この古瀬間聖苑では1日最大24件の火葬を行っていますが、冬は死亡する人が多い傾向にあり、この日も20件の予約が。さらに…(古瀬間聖苑 奥村弘樹所長)「(12月)27日以降急激に増えているので、近隣の火葬場に聞いてみても同じように『火葬待ち』の状態。過去5年の数字でみても今までにない件数」
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高齢化も進み、特にこの冬は寒さが厳しかったせいか12月27日~1月16日まで、毎日20件以上の予約が続き、上限の24件に達した日は7日間ありました。去年の同じ期間に比べ、予約件数は合わせて約80件も増加しています。
豊田市によると、古瀬間聖苑の年間の火葬件数は年々増えていて、2040年度には豊田市民とみよし市民の火葬だけで6100件を超える予測もあり、希望する日に火葬ができないなど、いわゆる「火葬待ち」が常態化する恐れがあるといいます。
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さらに、ことし4月には名古屋市天白区にある日本で一番炉の数が多い火葬場「八事斎場」が再整備のために火葬を停止します。より古瀬間聖苑での火葬件数が増える恐れも。そこで…(豊田市 企画課・丹羽広和副課長)「みよし市に対し、事務委託の解消などを求め協議のお願いをしてきた」
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豊田市はみよし市に火葬の業務がひっぱくしているなどとして、2033年度末までにみよし市分の火葬業務を請け負うこと、火葬場の共同所有をやめることを申し出。そんな中15日、みよし市は会見を開きました。
(小山祐市長)「みよし市内において、みよし市単独で火葬場を整備するということで、方向性を決めた」火葬場をみよし市に新設する方針を明らかにしました。
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(小山祐市長)「市民が落ち着いて、亡くなった方を見送ることができる施設を造ることは市としての責任であると考え、この決定に至った」場所や整備費など詳細については今後検討していくということです。これに市民は…(みよし市民)「いいと思う、結構いっぱいですもんね。いっぱいのところで何日も待たされるよりはいい」「近場にあったほうが移動距離とかを考えると楽」「身近に建てられるのは私はいいと思うが、近隣の人がどう思うかはよく話し合いをして決めないと」
「火葬待ち」という高齢化に伴う避けられない問題。豊田市やみよし市だけでなく、すべての自治体に速やかな対策が求められています。
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CBCテレビ「チャント!」2025年1月16日放送より