大型連休が始まると車に乗る機会が増えますが、旅先の情報とともに確認しておきたいのが愛車の状態です。何を注意したらいいのか、専門家に聞きました。
車のフロント部分からあがる赤い炎と黒い煙。これは4月23日、関越道・下り線の塩沢石打サービスエリアで撮影された映像です。
この火事で車は全焼。車の所有者は自宅を出るときから「焦げ臭い」と異臭を感じていて、消防は何らかの原因でエンジンルームから出火したとみています。
【JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長】
「整備不良が一つ。車内に置いてあるライターやスプレー缶が発火してしまうのが一つ。それから電気系統の配線の不良による出火が考えられる」
予期せぬ車両火災の原因について話すJAF新潟支部の坂井潤さん。
車両火災が発生する前には、今回の異臭のように“何らかの異変”が生じるといいます。
【JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長】
「オイル関係であれば音がしたり、アクセルを踏んだ時のフィーリングが違う。焦げ臭いにおいやゴムとか金属が焼けるにおいというのは気付きやすいと思う」
車から異音や異臭がした場合には、すぐ停車することが鉄則。
また、車両火災を防ぐために重要となるのが事前の点検です。
【JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長】
「油関係が漏れていると、そこから引火する危険性がある。自分でできる点検としては、エンジンオイルの状態を見る」
エンジンオイルが適正に入っているかを確認し、高温になる車内には引火する可能性のあるスプレー缶などは置かないことも重要です。
そして、事前の点検で防げるトラブルは他にもあります。
【JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長】
「ここの部分が明らかにつぶれているのが分かれば、それ以上乗らないほうが懸命」
JAF新潟支部によりますと、去年春の大型連休で救援要請として多かったのが、バッテリーとタイヤに関わるトラブルで、その割合は合わせて全体の5割を占めています。
タイヤは適正な空気圧に保つことでバーストやパンクの危険性を減らせるほか、バッテリーについても…
【JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長】
「年数が経過していたりすると、突然エンジンがかからなくなることも考えられるので、GW混雑する前に点検をおすすめする」
新品から2~3年が交換時期の目安で、種類によっては、バッテリーの状態が確認できるものがあります。
【JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長】
「近場しか乗らない人が遠出したりとか、そういった方が増えると思うので、例年GWになると、JAFの依頼が増えてくる。バッテリー上がりが多くて、2番目にタイヤのバーストの依頼が増えているので、そのあたりを出発前に点検してほしい」
旅先で予期せぬトラブルに遭わないためにも、愛車の状態を改めて確認することが大切です。