亡き夫の味を常連客と再現した知る人ぞ知る老舗大衆食堂が新潟市江南区にあります。この店の絶品麻婆麺を紹介します。
新潟市江南区にある「紅陽軒」。中国料理や新潟名物半身揚げなど幅広いメニューを提供する人気の大衆食堂ですが、昭和を彷彿とさせる店内には気になる貼り紙が…【高濱優生乃アナウンサー】「店内には創業46年、復活7周年と書かれています」店主は佐藤悦美さん。8年前、当時店主だった夫の義雄さんが亡くなったあと独学で研究しながら何とか夫の味を再現して店を再開させました。【店主 佐藤悦美さん】「私もやろうと思ってなかった。だから一切詳細やレシピは聞いていなかったんですけど、地元の人にやってくれって行くとこないよって言われて調子こいてやってみました」夫の義雄さんが数あるメニューの中でこだわっていたのがラーメンでした。【店主 佐藤悦美さん】「取引先の醤油屋さんとかちょっと聞いたりして自分なりに試行錯誤して頑張った」今も常連客のアドバイスを取り入れながら日々研究を続けています。閉店していた時期について常連客は…【30年通った常連客】「ショックですよね、なくなる。近いし、美味しいし、ちょっとショックでしたね。再開するっていうのはすごく嬉しかったです」
人気メニューの「麻婆麺」は、昆布や煮干し、鶏がらなどから出汁をとった特製のスープを使用。具材にニラを使うのは亡き夫のこだわりで、山椒の代わりに花椒を使用するのは悦美さんのアイデアです。そして、麻婆麺の命とも言えるのが豆腐です。【店主 佐藤悦美さん】「豆腐大事ですね。豆腐によって味が全然変わってきます。こだわりがあって美味しい豆腐です」昔ながらの優しい味付けで麺の太さを選ぶことができます。【高濱優生乃アナウンサー】「旦那さんの味を試行錯誤し、再現したラーメン。このアツアツのスープ、ピリ辛なんですが、肉と野菜の旨味がたっぷり溶け込んでいてコクがあって美味しいです。家族の愛が詰まった一杯ですね」味だけでなく、その気さくな人柄でファンも多い佐藤さん。この日も幼稚園の頃から通っているという常連客が…【常連客】「料理も美味しいですし、お母さんも元気で親しみやすい人なんで」また、店内の一角にはカラオケを楽しめるスペースもあるため、一日を通して楽しめるお店となっています。【店主 佐藤悦美さん】「ずっと天国から頑張れ頑張れって声援してると思う。陰ながら応援してくれてると思って信じて頑張ってます」