「コロナ感染」への不安感、流行初期からどう変化した?

ビデオリサーチは4月26日、新型コロナウイルス感染症に対する生活者の意識や変化に関する調査の結果を発表した。調査は2023年3月(5,507s)と2020年4月(5,050s)に、東京50㎞圏に在住の男女12~69歳(12際は中学生以上)を対象に行われた。

新型コロナウイルス感染に対し、「とても不安」と答えた割合は12%で、初めて緊急事態宣言が出た2020年4月(60%)に比べ大幅に減少した。

一方、感染対策状況をみると、マスク着用ルールが緩和された3月時点でも83%が「感染対策をしている」と回答。具体的には、「外出時のマスク着用」(87%)、「手洗い・うがい・アルコール消毒」(82%)、「せきやくしゃみを人に向かってしないようにしている」(67%)が上位に入った。

次に、生活行動に対する意識を調べると、日常生活や仕事関係では「使い分けをしたい」「オンラインがよい」との回答が多く、「リモートワークなどが定着している様子がうかがえる」(同調査)。他方、娯楽・レジャーにおいてはリアル志向が高く、外出や人との交流に対して積極的な傾向がみられた。

コロナ禍により「意識の変化があった」と答えた人は82%。具体的には、「健康の大切さを意識するようになった」が57%と最も多く、次いで「オンライン・サービスの利用が増えた」が40%、「今まで当たり前だったことに対してより感謝するようになった」が35%と続いた。同調査では「従来から続く”大事なこと”と”新しい生活様式”の双方を意識し、充実感のある日常に変化している様子がうかがえる」と分析している。