[ワールド通信員ネット]@米国
【ルイス高江洲佳代子通信員】創立50周年を迎えた米国メイブルトン市のジョージア日本語学校(山崎智明校長)で、1991年から30年余にわたり幼稚部を担当しているのが、石垣市出身の崎山喜久江さんだ。崎山さんは「子どもたちの輝く目を見ていると、教材作成にも熱が入る」と充実した日々を送っている。
同校では、幼稚園児から高校2年生まで約450人が土曜日に日本語の勉強に励む。日系企業の駐在員や日本人家庭の保護者が米国に滞在する間、現地校で英語教育を受け、土曜日には日本語学校で国語と算数・数学の2教科を学ぶ。
崎山さんの「もも組」の子どもたちのうち、8月に日本からジョージア州に来た子のアメリカの初印象は「空気がきれい」。また、米国生まれの子は「日本のおばあちゃんに電話すると、日本語上手だねと褒められるのでうれしい」と日本語学校を楽しみにしている。崎山さんは「廊下で会う保護者の温かい視線には癒やされる」と感謝する。
娘のシンシアさんは幼稚園から高校まで日本語学校に在籍。後に琉球大学で1年間の県費留学も体験し、現在はロサンゼルスで会計士として活躍している。
学校は74年に創設され、日米の懸け橋となる多くのバイリンガル人材を輩出している。12月14日にメイブルトン市の中学校校舎であった50周年記念式典には、ジョージア州の日系組織関係者と地元の市長や教育・行政の代表約30人が出席した。半世紀の歩みが写真や資料で紹介されたほか、「花水木の道」の校歌を作詞作曲した小椋佳氏の祝いのメッセージも会場に響いた。