北総鉄道「春まつり」5年ぶり復活へ 沿線発展で“運休”続く ミニ電車、お笑い芸人も 印西で30日

北総鉄道(本社・千葉県鎌ケ谷市)が利用客への感謝の気持ちを込め開催してきた恒例行事「ほくそう春まつり」(同実行委主催)が30日、印西市内の大型商業施設「イオンモール千葉ニュータウン」の提携駐車場で5年ぶりに復活する。従来は千葉ニュータウン中央駅の駅前自由通路やロータリーを会場にしてきたが、周辺で住宅開発が進んだことで大規模イベントが難しくなり、2018年を最後に“運休”していた。
当日は、県内外の鉄道・バス各社が集結しグッズの販売会を実施したり、乗車体験ができる北総7500形ミニ電車を運行したりする。特設ステージでは、TVアニメ「ONE PIECE」の初代主題歌で知られるきただにひろしさんや人気お笑いコンビ「テツandトモ」らが登場。印西、白井両市の商工会などもブースを設け、沿線地域の魅力を広くPRする。
また、イベントに合わせて特別ヘッドマークを付けた臨時特急列車「ほくそう春まつり号」(午前8時42分八千代台発、9時54分千葉ニュータウン中央着)を走行させるほか、記念乗車券を販売する(限定500枚)。
同社は昨年5月に創立50周年を迎え、同10月に累積赤字の解消見通しを踏まえ「日本一高額」とされた運賃の大幅値下げを初めて実施。沿線の印西市では、千葉ニュータウン地区への子育て世帯の流入が進み、今年1月に人口が11万人を突破するなど発展が続く。
運賃値下げを記念して同駐車場で開催した昨年の秋まつりでは、約2万人を集客した。同社広報担当の企画室担当者は「イベントで沿線の魅力を知り、親子連れらが今後の住まいを選ぶ際の参考にもなれば」などと話し、春まつり復活も“追い風”にしようと意気込む。
開催時間は午前10時~午後3時。雨天決行、荒天中止。問い合わせは同室(電話)047(445)1902。