ついに、買い手がみつかりました!愛知県東浦町が所有する“巨大な岩塩”。
町に眠る2つの“巨大岩塩”が売れた!メルカリで1つ21万円 …の画像はこちら >>
保管されていた愛知県東浦町の文化センターから、ついに運び出す時が来たのであります!(大野和之記者)「岩塩が持ち上がりました。岩塩がクレーンでつり上げられています。大きい!」
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旅立つ岩塩は2つ。一つはドイツ産で重さ約2.5トン。もう一つがアメリカ産で約3トン。いずれも1999年に東浦町が購入したものですが、去年4月にフリマアプリの「メリカリ」で、それぞれ30万円で売りに出していたのです!
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(岩塩の購入者 大嶋隆美さん)「大きいのは分かっていたけど、感動しました」購入したのは福岡県に住む男性!28日に岩塩を積み込み、東浦町から700キロあまり離れた福岡県行橋市まで運ぶことに!ようやく買い手が見つかったことについて、東浦町長は…
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(東浦町 日髙輝夫町長)「『売れて良かったね』という声がほとんど。“あんな物売れるんだ”」巨大な岩塩の買い手が決まり、満面の笑み!それでは、これまでのいきさつをひもときます。
「チャント!取材班」が巨大岩塩を初めて目にしたのは去年2月。東浦町の歴史を伝える大事な資料だったと知りました。(東浦町生涯学習課 楠美代子 文化財係長)「入り口を入った正面の両側に、かつて(岩塩を)展示していました」
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もともとは町の郷土資料館に展示されていたもの。なぜ、海外の岩塩を町が購入し、展示することになったのかといいますと…(東浦町生涯学習課 楠美代子 文化財係長)「東浦町では、土器を使った塩作りをしていた歴史がある」
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東浦町は、明治の頃までは「塩作り」が盛んな地域。郷土資料館が開館した1999年に、塩作りに取り組んだ町であることをPRするため、巨大岩塩を展示。町民に見聞を広げてもらえたらという当時の方針があったのです。
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そのほかの展示物もあわせて、総額約4400万円をかけた東浦町。その後、約20年間、巨大岩塩も展示し続けましたが、2019年に資料館をリニューアルする際、一定の役目を終えたということで撤去が決定しました。
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(東浦町生涯学習課 楠美代子 文化財係長)「専用の置き場ではないので、ここにずっと置いていても仕方ない」合わせて5トンを越える巨大岩塩。保管置き場に困った町は、官公庁のオークションに出品もしましたが、ついた値段は「1個2円」。あまりの安さにとった策は?
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なんと、フリマアプリのショップ『東浦町公式ショップ』を開設!販売価格は、岩塩一つにつき「30万円」に設定!(東浦町 日髙輝夫町長)「うまく利用してくれる方の手に渡ってほしい」
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しかし、それでもなかなか買い手はみつからず、去年11月に、ひとつ21万円にディスカウント!こうしてきょうの良き日を迎えたのであります。
東浦町が買い手に出していた条件は、二つの巨大岩塩を取りに来てくれること。購入を決めた福岡県行橋市の大嶋隆美さん(77)は、半日かけてトラックで駆け付けました。しかし…
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あまりの重さに釣りあげられず…四苦八苦。(購入者 大嶋隆美さん)「ビックリしました。これは大きいなと。私と同じぐらい、皆さんにも喜んでほしい」大嶋さんは、自然薯の育成・販売をする会社「自然薯 御薯の里」を地元で経営。会社のPRのために展示したいとのこと。
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(購入者 大嶋隆美さん)「たまたま(ネットニュースで)この岩塩が出てきて『これは何だ』と驚いて、それから少しずつ調べていた」午前10時頃に始まった積み込み作業。完了したのは正午前。約2時間かかりました。ようやく行き先が決まったことに東浦町長は…
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(東浦町 日髙輝夫町長)「新しい引取先が見つかって、また新たな岩塩の活躍の場が得られたので、寂しさもありますけど、うれしく思っています」巨大岩塩は、名古屋から大阪南港に運ばれ、カーフェリーで福岡まで運搬。29日午前中には“新天地”に到着する見込みです。