日本海側「なだれ注意」 積雪は平年の2倍~3倍の所 あす3月並みの気温でリスク大

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日本海側は、先週末(1月28日土曜~29日日曜)から積雪が急増。新潟~山陰などでは、平年の2倍~3倍の雪が積もっている所も。日本海側には広い範囲で「なだれ注意報」発表中。あす2月のスタートは広く3月並みの気温となるため、なだれ発生のリスク大。急な雪解け、注意点は?
先週末から積雪急増

日本海側は、先週末(1月28日土曜~29日日曜)から積雪が急増。鳥取県の大山は、西日本では今シーズン初めて積雪が2メートル超え(28日)、新潟県魚沼市西名(守門)では10シーズンぶりに3メートルを超える積雪となりました(29日)。31日10時現在、新潟~山陰にかけて、平年の2倍~3倍の雪が積もっていて、北日本の日本海側から北陸、山陰にかけて、広い範囲に「なだれ注意報」が発表されています。今日31日の午後は、日本海側の雪は収まりますが、なだれには十分な注意が必要です。
2月のスタート 3月並みの気温 融雪・雪崩注意

あす2月1日は、日本海で低気圧が発達するため、全国的に気温が上昇、3月並みとなりそうです。予想最高気温は、新潟は8℃、関東~九州は15℃前後まで上がり、お花見頃の陽気となりそうです。北日本の日本海側や北陸の平地では、日中は雨の所が多くなりそうです。ただ、夜は再び冬型の気圧配置に。いったん融けた雪の上に、新たに雪が積もるため「なだれ」の危険が高まります。2月のスタートは、日中は急な雪解けによる、なだれや屋根からの落雪、道路の冠水などに注意。夜は再び強まる大雪や吹雪に注意が必要です。

急な雪解け 注意点は?

暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。① 雪解けによって「なだれ」が発生しやすくなります。気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。